ティーウェイ航空TW212(成田→大邱)上空から東京全景を堪能

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仕事で韓国を訪れることになり、これまで乗る機会のなかったティーウェイ航空を初めて利用してみました。今回の目的地は亀尾(グミ)市で、釜山から100キロ程北西にある大邱空港が最寄りの空港だと聞き、そこで現地スタッフにピックアップして貰うことになりました。ティーウェイ航空の成田→大邱路線をサッと予約。成田空港ではLCC専用の第3ターミナルかと思いきや、第2ターミナルビルにティーウェイ航空のチェックインカウンターがありました。

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ティーウェイ航空は第2ターミナル利用ですので、非LCCと同じで利便性が良いなと一瞬思うも、搭乗ゲートは第2ターミナル・サテライトの一番向こうの端っこゲート99番でした。本館とサテライトを結ぶ通路のスカイランジ和を横目に700m歩く必要があり、ーお土産を両手に抱えてでは遠く感じました。自分の記憶が正しければ、高校生のときに初めて1人で乗った海外行き便はアンカレッジ経由のロンドン行きで、ターミナル間は空気浮上式の水平エレベーター「シャトルシステム」が結んでいました。

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大邱行きの路線は空席が多いのではないかと思っていたのですが、9割方埋まっていたので驚きでした。大邱は人口250万人を擁す、ソウル、釜山、仁川に次ぐ大きさの大都市です。ただし観光地としての日本での知名度はあまり高くなく、日本からの訪韓客は限られているとばかり予想していました。

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今回お世話になったのはボーイング社のベストセラー機B737-800型。成田上空は青空が広がっておる、天気は上々です。ティーウェイ航空は韓国で最も早く設立された格安航空会社(旧名:韓星航空)で、日本には沖縄から北海道までの11空港に現在は乗り入れをしています。ティーウェイ(T’way)のTはどういう意味かと後でCAさんに尋ねると、それはTomorrowのTだと教えてもらいました。

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搭乗した機体の座席数は全部で189席。ANA国内線の同型機(プレミアムクラスなし)と比較すると、ANAは176席なので2列分の差があることになります。自分が鈍いだけかも知れませんが、JAL/ANAの国内線エコノミーと比較しても座席の前後空間に違いを見いだせず、日韓路線のような短距離距離であれば全く問題なさそうです。

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成田-大邱空港間は1,050キロ程で、成田空港を13:30に出発し2時間30分程で目的地・大邱空港に着くフライトです。飛行するルートは成田を離陸後ほぼ一直線で目的地へ向かうもの。羽田-那覇の1,550キロが2時間40分を基準に考える癖のある自分には、飛行時間が少し長いのではないかと感じます。

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成田の第一滑走路16Rを南に離陸し、九十九里浜から太平洋に一度出てから高度を上げて西へ向かういつものパターンです。通常は右旋回するところを左旋回したので、成田空港の直上を横切り西へ向かとのかと眺めていると、鹿島から香取方向へ機首を向けていました。あまり通った記憶のないルートなのと、好天日だったので期待値が上がり、窓にビッタリと張り付いていました。印旛沼の真上を飛行中に1枚撮影。

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遠方の雲の上に富士の頂きが見えます。八千代台の手前あたりから東京湾のほうへ旋回し始めた時には、これから進むルートが東京を見渡せるモノだと理解でき、この日の幸運を天に感謝したくなりました。江戸川の河口から、荒川、湾岸エリアを経て羽田空港、多摩川、京浜運河までの素晴らしい光景が眼下を過ぎていきました。旅客機に乗る機会は毎年数多くありますが、東京上空を通ることは少なく、例え東京ルートを通ったとしても厚い雲に視界を阻まれるのが常です。

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無数の細かい建物が地平線まで広がっているかのような錯覚を受ける大都市のなかに、皇居、上野公園、赤坂御所、新宿御苑等の大きな緑地帯。新宿の高層ビル群に、白い東京ドーム、湾岸のレインボーブリッジ、羽田空港等の東京の主要名所が文字通りに一望できました。生まれ育った街の眺めはやはり格別です。自宅付近も確認でき、ここ数年で一番の景色が見られたと思いました。上の写真は東京を北側から撮った1枚です。南側を通過した時に撮ったビデオを参照までに...

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 更に西の多摩地区へと進み、古巣でもある調布飛行場が見えたので撮影を再開。調布から横田基地まで1枚の入るように撮ろうとするも、欲張りすぎたためか調布空港が入らなくなってしまいました。相模湾側には厚木基地、キャスナー飛行場と肉眼では全ての飛行場を捕えられるも写真には入り切らずで残念です...。

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北側から望む名峰・富士山。西に富士山を仰ぐ武蔵野に自分は育ったせいか、東京から西側へ飛ぶ時に富士山が見えると安心できます。富士山が東京に戻って来る途中のどこかで見えるとなにやら帰ってきた気分になれます。今回はたまたま左側の窓側席を選んでいたため、東京の大パノラマを上空より堪能でき、富士山の見送りを受けられると幸運でした。

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今回が初めての搭乗となるティーウェイ航空の機内です。成田→大邱線で埋まるのかという自分の心配は完全に的外れらしくほぼ満席状態。韓国側の視点から見ると、人口250万人の大都市・大邱から東京への路線は手堅い路線なのかもしれません。名古屋(人口220万人)→ソウル便があってもガラガラだろうとは思わないので、自分の認識が誤っているのでしょう。韓国人6:日本人3、その他1といった乗客構成のように見えました。

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座席ポケットには安全のしおり、食事、情報誌、免税品の順番に並べてありました。LCCとしては充実しておりフルサービスキャリアに近い内容でした。韓国は航空機で移動するには国土が狭く、離島である済州島以外は鉄道、バスの方が使い勝手が良いので航空機ビジネスは当初から国外路線に活路を求める傾向があります。そのあたりが日本のLCCとのビジネスの進め方の違いを感じさせられ、これから中国・東南アジアへ拡大しようとしている日本LCCとは海外展開においては路線図を見ると大きな差がついているように思えました。この会社のCEOのインタビュー記事でエアアジアは無暗に拡大を求めるばかりで、政府支援がなくなれば早々に破たんすると言っていた記事を以前見た記憶があります。ティーウェイはまずチャーター便を飛ばして、利益が確保が出来るかを見極めた上で定期便に昇格する方法を取っているそうです。

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飛行ルートから判断して、浦項市の東側あたりで韓国本土に上陸したようです。韓国の空域は知人の小型機に一度乗せて貰ったぐらいしか機会がなく、空からの地形認識が全くできないのがツラいところです。浦項空港を探してみようとしたのですが、上空からの認識が容易なハズの空港(浦項空港)すら発見できませんでした。山岳地帯上空を飛んでいたのですが、どこを飛んでいるのかまったく不明。靄を纏った山々が連なる風景が素晴らしかったです。

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大邱市上空?で最終アプローチ中です。国内では見られない大規模集合住宅地が圧巻でした。写真には撮れなかったのですが、アプローチ中に3つ程サッカー場が見られました。韓国スタッフにその事を言うと、大邱市は韓国サッカーの発祥の地?の様な事を聞いたのですが、人名や地名が聞き取れずチンプンカンプンなまま...。

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空港敷地内に入り着陸寸前に掩体壕が見えたので慌てて撮影してみました。大邱空港は戦闘機配備の航空基地で、米軍も駐屯する官民共用空港となっています。乗っていた旅客機が滑走路に着陸後に日本語アナウンスが流れ、大邱空港は軍民共同空港なので写真撮影は禁止だと聞きました...。

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大邱空港に到着しました。帰国後に調べたのですが、2017年ベースで大邱空港の年間旅客数は350万人と予想より大幅に少ないのが解りました。文中で比較対象として出した名古屋は年間1,000万人(セントレアのみ/小牧を含まず)の旅客数。空路をあまり使わないと定評のある名古屋圏ですら1,000万ですから、大邱市民はより路線の多い、80キロ程離れた釜山・金海空港を使用していそうな気がします。