パイロット志望の息子と羽田空港JAL工場見学に行ってきました

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羽田空港に息子と行って参りました! 息子の将来の夢がまだパイロットだった頃の話しですが...。工場見学として不動の人気誇るJAL工場見学。とある正月明けの日にJALホームページ上の工場見学予約状況を覗いて見たところ、子供の冬休み期間中にちょうど2席空きがあるのを発見してしまいました。次に予約が入れられる週末の日を試しに確認をすると、1番近い日程はなんと7月末まで1席もなしという状態に驚き、その幸運に感謝しつつ予約ボタンを押したのでした。

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羽田空港敷地の東南側、湾岸環八IC近くの整備場地区にあるJALの大きな建物が会場です。自分は何度も訪れていたものの、息子にとっては初めての訪問で航空教室開始前の時間に展示エリアをぷらぷらしていました。シミュレータの機長席に座ってみたり、客室乗務員として制服を着ての記念撮影、旅客機を到着ゲートへと誘導するマーシャラーの疑似体験と多彩な体験ができる場所でした。

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旅客機の運行を支えている各種業務だけではなく、歴代制服展示を含むJALのこれまでの歩みの展示も実に見応えがあります。特に皇室の御搭乗のに際して実際に用いられた文物の特別展示はこの場以外では目にすることはないだろうと思われものも多く、本当のVIPとはどのようものかが垣間見られました。例えば、その日に飛ぶ航路図も丁重に仕立てられた大きな冊子となっており、日付入りで搭乗される1フライトだけに準備されたものでした。

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指定の時間になると「航空教室」に集合です。実際に旅客機を近くで目にする前の座学が催される場所で、飛行機が飛ぶ仕組みや、羽田空港の概要の説明があります。教室の椅子の配列を見ると3-4-3となっているのは恐らく旅客機の客室内の椅子を模したもので、教室の幅もボーイングの大型機の客室に合わせたとの説明がありました。なるほど...。

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同様の工場見学を羽田で催しているANAの航空教室と比較すると、JALの航空教室は真面目すぎるとの印象を受けました。営業に重点を置いた全日空の社風よりは日本航空のそういった生真面目な会社文化は寧ろ好きなのですが、冬休みの子供達(+保護者)が多数の時期では少し改善が必要だと思いました。具体的に言いますと、小さな子供達が過半数を占める教室で作用反作用やベルヌーイの定理を説明するのはどうかと疑問を感じました。義務教育の学校カリキュラムでは無いはずなので、航空"教室"という名前に捕らわれず会社としてもっと伝えたい事を伝えるべきと感じました。

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「お話しだけで、つまらない(息子談)」航空教室を終えて、お待ちかねの整備工場ガイドツアーの開始となりました。今回のJAL工場見学では撮影の禁止が義務付けられている場所が幾つかありました。展示エリアでの皇室展示、格納庫内で整備中のJAL以外の委託整備中の航空機等がそれに当たります。それ以外の写真は「JALのお問い合わせ窓口」で確認を得たものは商用以外の目的に限りインターネット(ブログやSNS)への投稿可となっていました。ここに載せている写真はJALご担当者様に「お写真拝見いたしました。問題ございませんので、商用目的以外でご利用ください。」と許可を受けたものを載せています。

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上の写真は第1格納庫(通称M1ハンガー)の2階から整備中の旅客機を見下ろしているものなのですが、大きな旅客機からエンジンが既に外されているのが見えました。JALはエンジン整備工場が成田空港の敷地内(東三里塚)にあるので、要整備のエンジンは其方に輸送されます。オーバーホール等の重整備は時間を要するので、整備済エンジンのストックをポン付けすることで機体が遊ばなくて良い仕組みとなっていたりします。成田のエンジン整備工場も見学に行った事がありますが、量産品の整備此処に極まりといった感じでJALの機体の信頼性が自分のなかで数段上がりました。M1ハンガーは長期整備の必要な機体が入っています。

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第一格納庫の南側にある第二格納庫には日常点検等の短期間で済む要整備機が収まっています。旅客機を出し入れするために間口が非常広く(目算200メートルほど)、奥行も高さもケタ違い。更に整備空間として柱のない広大な空間として建てられており、むかし自分達が拵えた自作機用のハンガーの大きさと比べると絶句してしまいます...。ここが今回の工場見学のハイライトで、ヘルメット装着すれば第二格納庫は旅客機の直下まで行く事が許可されています。格納庫で大きな翼を休めている旅客機を間近に見上げながら、空港へ次々と着陸して来る旅客機を望める非日常感が満載な空間。暮れゆく陽光を浴びる旅客機の姿は優美なものです。

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第二格納庫の大きな扉のレールまでがJAL管理地にあたり、このレールより外へは見学者が出る事はまかりならないと釘を刺されました。夕暮れ時の空港に轟音と共に数珠繋ぎ状態で降りてくる旅客機。羽田空港は海上埋立地にあり、正月明け早々なので格納庫を出ると寒風が吹き荒れていました。子供向けにその話しはどうかと首を傾げてしまった講師役の男性は、着陸時の首上げ姿勢がボーイング社とエアバス社の機体でどう違うかの説明でスタート(*´艸`*)キタイヲウラギラナイ...。その後は恒例の着陸してくる機種当てゲームが開催され、やれトリプルセブンだ、ナナハチナナだ、七三八だと子供達がワイワイとクイズ大会に参加していました。

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旅客機に普段乗客として乗るときに目にするのは、航空会社の発券カウンター、地上で出発を見送るグランドスタッフ、食事や飲み物を運んで来てくれる客室乗務員、それにパイロットぐらいだと思います。しかし、実際には顧客の目に映る表舞台には登場してこない多くの職種の方々がおり、その全ての人々の支えの上に快適な空の旅が成り立っています。また旅客機自体もライト兄弟時代からの試行錯誤の結果の塊で、空を鳥の様に飛ぶという人類の夢を実現した沢山の知恵が大きな機体に凝縮されています。このあたりを少しでも息子に工場見学で感じて欲しかったのですが、相応の経験や知識が必要なのでまだ早すぎでした。「飛行機はナゼ飛ぶのか?」と問われれば、「作用反作用&ベルヌーイの法則、何よりもお金が必要不可欠であります(≧▽≦)ゞ」と息子に吹き込むぐらい父親なので、より適切な教え手も必要かな...。

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今日のフライトを終えて格納されたにボーイング社製の大型機旅客機。夕陽に輝く機体の下で整備士の方達は黙々と作業を進めていました。移動式の脚立を作業員が押しているだけ風景なのですが、アメリカの匂いが薄っすらとする素晴らしい光景に自分の眼には映りました。

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旅客機の前に立っての記念撮影時間があり息子を激写。上の2枚はこの日に撮ったお気に入り写真です。大きな飛行機をバックにした息子の決めポーズはCDのジャケットにも使えるかのように(親バカなので)見えます。パイロット志望の長男が本当にその夢を叶えた時には、祝賀会に是非ともこの写真を使いたいと思っていたりします。

↓リンク先は息子のパイロット話しの後日談なり(≧▽≦)ゞ