東海汽船のジェットホイルで竹芝桟橋から大島・岡田港へひとっ飛び

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東京都の大島に3世代家族旅行に行って参りました。大島までは東京・竹芝桟橋から出ている船で100km程の旅。運行しているのは伊豆諸島への海運をほぼ独占している東海汽船で、東京-大島間には大型客船さるびあ丸と高速ジェット船が就航しています。船上泊を経験したことの無い子供達に大型客船をとも考えたのですが、親も一緒だったので今回は足の速い高速ジェット船を選びました。

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竹芝桟橋からの乗船者はターミナルビルにある割引認定機で、駐車場入庫後24時間3,600円が2,500円になるサービスを受けられます。クルマを隣接するビル地下の指定駐車場に置いてから、スーツケースをガラゴロと転がしてターミナルビルへ到着。離島へのフェリーターミナルらしく出航のだいぶ前から人が集まっていました。

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竹芝桟橋は隅田川の河口にある埠頭で、東京の空の玄関口である羽田空港と陸の玄関口の東京駅の間に位置する海の玄関口で、まとまった再開発用地を利用してのオリンピックに向けて大規模開発が進行しています。此処に立つと本土の人間は南の島々への旅情を感じ、島々の人は島内にはないマクドナルドやケンタッキーフライドチキン、はたまたコンビニ並ぶ新製品や限定商品等への物欲がピークを迎える場所です。

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船の通る大まかな航路はこの様な感じです。東京湾の中ノ瀬航路の西側より浦賀水道航路西側を南下して、三浦半島と房総半島の間をすり抜けて相模灘へと漕ぎ出しいきます。東京湾は1日に数千もの船舶が通行する海で、石油/LNG等の燃料から日用品まで首都圏の人々の生活を支える物資は東京湾の諸港で陸揚げされています。

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東海汽船は現在4隻のジェットフォイルを所有しています。ジェットホイルは大型旅客機で有名なボーイング社が開発した海の上を時速80キロもの高速で飛ぶことができる"全没翼型水中翼船"で、竹芝桟橋-大島を2時間で結んでいます。この日に乗船したのは4隻のうちのひとつ"大漁"号で、以前は福岡-釜山間をビートル5号として玄界灘を走っていた船でした。

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竹芝桟橋を出航してスグに芝浦とお台場の間に架かるレインボーブリッジ(東京港連絡橋)、難地盤、非対称の横断線形+曲線に加え、足元には多数の船舶が通る航路と挑戦的な建造物だった橋を見上げながら通過して行きます。

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続いて現れるのはお台場地区。曲線を描く白い建物がヒルトンお台場で、日航ホテルだった頃には2階にある日本料理さくらの一番奥の個室・松月で、お宮参り、お食い初め、誕生日等などの子供達の成長祝うお祝いをし場所として利用し続け、仲居さんにも覚えられ良くして貰った場所です。掘りごたつ席の周りを子供達が駆け回るスペースがあり、荷物置き部屋の扉閉めれば赤子に授乳もできる場所でした。

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二階建ての客室は全席指定の254席。バスでも良く目にするモケット生地の座席には安全しおりに機内誌も備え付けられており、ジェット船の解説もあったりしました。ジェットホイルは船体前後の水中翼で海を飛んでおり、空気の代わりに海から揚力を得ています。水の密度は大気の800倍あるので小さな翼&低速でも飛ぶことができるのだとか。現在は川崎重工がこの水中翼船を製造していますが、ジェット船の正式型番はボーイング929とボーイング社が開発した時名称が引き継がれていたりします。

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ちなみにジェットホイルは、曲がる時には梶でなく後部翼の下げ翼で船体を内側に傾け旋回をします。船ながらも航空機を思わせる仕掛けが組み込まれています。エンジンもロールスロイス社製の双発ガスタービンエンジン( ˶˙ - ˙˵ )p。

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暖かい陽射しにウトウトしている間にあっという間に大島島影が見えて来ました。2年程前に東海汽船が運行するジェット船(熱海-大島)がマッコウクジラと衝突した事故があり航行不能に。それを契機にしてか、大型海洋生物(鯨)が多く出没する海域では意図的に速度を落として運行をしていると船内放送がありました。ジェットホイルが水上に浮いている状態から着水する瞬間が堪りません。

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大島は大型客船が横付けできる港が二港(元町、岡田)があり、近年のジェット船の就航率は96%(大型客船99%)と高い信頼性があります。大島の隣に位置する都内で1番小さい市町村のある利島は、湾と言える場がないために海に桟橋が突き出した1港2突堤です。ジェット船就航4割/大型客船で8割という具合で、特に冬季のジェット船の利島就航率は絶望的...。

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あんこ衣装を着た椿娘さんの歓迎を受けて岡田港に無事に降り立ちました。絣着物に前垂れ、手拭いを頭にした姿は作業着だったそうで、「あんこ」は姉っ子が転じてあんこなったと教えて貰いました。一緒に撮った記念写真見ると、後ろ映るジェットホイルもあんこ衣装を着ているかの様に見えました。