ソラシドエアSNA71(羽田→鹿児島)息を飲むほど雄大な霧島連山

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鹿児島に行って参りました。九州は宮崎空港に本社を置くソラシドエア(旧スカイネットアジア航空)に搭乗して、羽田空港から鹿児島までの直線距離601マイル(966km)の空の旅です。雨のそぼ降る羽田空港敷地をソラシドエアの緑色のバスに揺られながら沖停されている機体に移送され、カツカツと靴音を鳴らして搭乗タラップを登ったのでした。

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多摩川の河口部に作られた羽田空港D滑走路より東へ離陸するために、滑走路05に入る場面で一枚パシャリ。この日に乗ったソラシドエア71便は羽田空港発が7時25分と少し遅い時間帯でしたが、冬のフライトの為か日が明けたばかしと言った東の空が前方に広がっていました。あと30分ぐらい出発が早い便でしたら、遠く東の空より赤々とした太陽が昇る光景を見ることができたかもしれません。自分の乗っている機体の後にもズラリと離陸待ちの機体が並び、いつも活気を感じさせる羽田空港の朝でした。

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ボーイング737-800型の大福型エンジンが勢いよく唸りをあげての離陸。地上の景色が凄いスピードで遠くなっていく離陸は、適度な緊張感と空中を上昇する独自の感覚が心地良いものです。羽田空港はどの方面に出発しても東京湾上空で大きく旋回する必要があるので、操縦席の方はそんな悠長ではないのでしょうが....

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二層となっていた雲の間を更に上昇して、雲上飛行へと移行しました。ところどころに雲の切れ目があるも、空を占める雲の率が多くて地上の景色を楽しむことはできなそう。羽田空港で空を見上げて、雲が多いので富士山は見えないかもとは予想していましたが、実際にそうなってしまいました(T^T)

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飛行ルートはこのような感じでした。羽田を離陸後に高度を上げながら大きく旋回をして出発。遠州灘を目にするあたりまで高度を上げ続けて西へ西へと飛行。暫くの水平飛行後に高度を下げ始めたのは九州上陸したあたりで、機内アナウンスで伝えられた降下開始時間と実際の降下開始時間の間にだいぶ差があるなと思ったのでした。

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尾鷲節の「ままになるなら、あの八鬼山を鍬でならして通わせる」でも知られる八鬼山上空より、リアス式海岸の奥まった場所に三重県内でも有数の三木里ビーチが見えました。典型的なリアス式海岸で、湾の入口に防波堤等もなく、大きな地震の時には大津波で甚大な被害がでるのが容易に想像でき怖くなってしまいます。

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日本の沿岸捕鯨の象徴として語られる事の多い太地町の遠景。大洋からこうやって追い込んだのかなと、見張り台を立てるとするとあの辺かなと、捕鯨が有名な場所の地形を見るとどうしてもその様な事を考えてしまいがち。

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紀伊半島を抜けた後は太平洋上空飛び続け、次に陸地が見えたのは宮崎市上空でした。大淀川の河口近くに宮崎ブーゲンビリア空港が見えています。全国47都道府県あるうち、うちの子供がまだ訪れていないの場所がまだ8県あり、宮崎県はおそらく1番最後の訪問となりそうだと考えていたりします。

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小林盆地上空を西へ飛行中に霧島山で最大の直径1キロ程の火山湖「御池」が目に入り霧島連山が見えてきました。上の写真でいちばん高い峰が天照大御神の孫・瓊瓊杵尊が天孫降臨したと伝わる霊峰・高千穂峰(1,574m)。この山は7-8千年前の縄文期に起きた鹿児島沖の超巨大噴火・鬼界アカホヤ噴火でできたとも言われています。その噴火により南九州は草木も生えぬ灼熱の焦土と化し、噴煙は東北までの広い地域を長く日の当たらない地にすると日本列島で起きた過去1万年でも有数の大災害でした。その後に現れた山だからこそ、天孫族の天孫降臨と結び付けられたとの説もある程です。

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火口湖・大幡池から新燃岳(1,421m)の素晴らしい絶景。新燃岳は高千穂山後ろの御鉢と共に現在も活発に活動する活火山です。天皇家、もしくは国の始まりを大和王権が拠点を構えた奈良ではなく、宮崎県、鹿児島県、熊本県の一部を含む九州南部の広い地域(日向国)と神話では定めています。日本列島は世界有数の火山帯です。全国の遺跡の年代より4万年程前に日本列島に到達したと考えられる人類は、9万年前に起きた阿蘇の巨大カルデラ火山の記憶はなくとも、7千年前の鹿児島沖を起点に発生した大惨事の伝承は岩戸隠れ神話等に姿を変えて残っているのではと、霧島連山の雄大な光景を前にして思ったりしたのでした(熊襲との戦い、日蝕などと諸説あり)。

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そして霧島連山の最高峰・韓国岳(1,700m)が見えてくると、雄大で神秘的な霧島山の鑑賞時間は終了です。近い将来に「鹿児島西郷どん空港」と名称変更が確実?な鹿児島空港への着陸はILSがある滑走路34(南からのアプローチ)が多いのですが、この日は風向きのせいか北側からのヴィジュアルアプローチとなった為、霧島山の北側に添うカタチで飛行ルートに。鹿児島空港は夏は南西、冬は北西の風が吹くことが多いので、思わぬ遊覧飛行が楽しめ嬉しくなりました。

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鹿児島空港に無事到着です。駐機しているセスナ303を見て思い出した事がありました。定期路線がある国内空港(基地を除く)には南北大東島を除けば全て旅客便の客として/自分で訪れているとばかし思っていたのですが、新日本航空が鹿児島空港より週2便運航している薩摩硫黄島が抜けているのに気が付いてしまいました。写真に映るセスナ303でSGC佐賀航空が運航していた五島列島の小値賀島空港にもそう言えば訪れていなかった...