関西将棋会館に初めて訪問、息子は将棋道場で対局

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大阪府に息子と2人で行って参りました。奈良の曾祖母を訪れたり、鉄砲鍛冶だったお宅にお邪魔したりと関西行脚を続け、伊丹空港からの便で帰京する前の最後にと立ち寄ったのが「関西将棋会館」でした。東の将棋会館(東京)に対して、西の関西将棋会館(大阪)と呼ばれる西日本将棋愛好家1千万人の拠り所を、自分も是非とも一度覗いてみたいと思っていたのでした。

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将棋会館のある「福島」は北に淀川、南に堂島川に挟まれた文字通り島だった土地。「葭原島(あしはらじま)」と呼ばれていた淀川の土砂が堆積してできた島のひとつで、葭は悪しにつながると嫌わ「福島」としたとの説もあるのだとか。中心地・梅田からもほど近く、高層ビルが見えるも下町感の残る様子は東京で言うなら神田界隈かと初めて降りたJR福島駅で思いました。地図上部の空白地帯には2024年に街開きをする「うめきた2期」に隣接しており、職住近接の場所として人気が更に上がりそうな場所のようです。

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駅から北へと針路を定め歩くこと数分。阪神高速をくぐり、東海道本線も越え、なにわ筋沿いに見えるくすんだ茶色の建物が将棋会館でした。1階には洋食屋・レストランイレブン。藤井聡太七段が七段昇格を決めた時の"勝負メシ"がここの珍豚美人(ちんとんしゃん)だったとかで、息子も是非同じメニューをと希望していました。自分としては加藤一二三名人のご贔屓の店・ふな定福島店の鰻も気になるところですが、息子は鰻は苦手なのでレストランイレブンで手早く夕食を。

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1階は書籍や将棋グッズを扱う小さな販売所があり、突き当たりの壁が将棋駒のカタチをした鏡になっています。来年中には息子がアマの段位を獲ると息巻いているので、達成した暁には茨城木工で将棋盤の特注と燕三条の名人の工房に押し掛けて将棋駒を入手するかと密かに計画を練っていたりします。主要財源は勿論ジジババかな<(_ _)>

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展示されている将棋駒に紀州藩伝来品とも言われる「武者人形駒」がありました。桐と思われる将棋板、黒漆の塗られた将棋駒に武将達が乗っており、それらの顔付きや衣装を見ると明らかに大陸的な雰囲気を漂わせています。将棋は伝来してから1,000年が過ぎているので、どうして大陸風なのかと首を傾げてしまいます。もしもの話しですが、この駒で将棋を打つ時には、黒い駒の部分を親指と人差し指で挟んで盤上にソロリと置かなくてはいけなそうです。

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今回の目的・関西将棋会館の2階にある道場にやってきました。東京・千駄ヶ谷にある将棋会館同様に規定の料金を支払うと丸一日将棋打ち放題です。勝敗によって昇給していく事ができます。手合い係の人が自分の棋力と近い人との勝負を振り当ててくれる仕組みで、全く知らない人と気兼ねなく勝負できる良いシステムだと思います。

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この日は帰宅までの長い道程がまだあるので、自分は気力・体力温存を図り息子だけが道場参加。少し気晴らしにと周囲を散歩してみました。東京・将棋会館の隣には鳩森八幡神社があるおかげか閑静な場所だと感じましたが、関西将棋会館の辺りはビルが立ち並び、少し息が詰まりそうな印象を受けました。

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日が暮れても駒の音はまだまだ鳴り止みません。息子も集中力がさすがに続かないらしくも、あと一局と粘りをみせていました。最後の方で対局を覗くと、試合内容よりも駒が柘植だったのがオドロキでした。使い込まれた将棋駒は飴色とも言える色をしており、実際に使われ続けてきた故の色合いです。将棋会館から伊丹空港までタクシーで行けば30分程。飛行機の出発時間から逆算して、ギリギリになって関西将棋会館を駆け出る始末となってしまいました。「いゃ〜、困った。将棋に熱中してたら飛行機に間に合わなくて」とは妻にとても言えない...。

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この日に初めて訪れた大阪将棋会館の印象は、実は余り良いものではありませんでした。関東の言い方で表現するなら「小汚い」でしょうか。大盤解説前の荷物置き場となっている空間の散らかり放題具合はスゴいもので、食べ物のゴミが散乱しており目も当てられない状態...。

また、訪問時の忘れられない出来事として、息子と対戦した中学生ぐらいの男の子が金を1手で2コマ動かすイカサマを目撃してしまいました。いくら劣勢な状況とは言え、年下相手にソレをするのは如何なモノかと注意しようかとも思いましたが最終的に息子が勢いで押し切ったので不問に。帰り道で息子に尋ねたところ、「気が付いたけど、言えなかった」との事でした。