大阪の迎賓館・リーガロイヤル大阪、煌びやかな大緞通の出迎え

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大阪に仕事で行って参りました。とは言っても大阪は毎月訪れていますので、また来たという印象が強い訪問です。自分の母の郷里が奈良だったので、京都駅で新幹線下車→近鉄に乗り換えが小学生時代からの定番ルートだった為か、大阪は遠くて訪れる機会がない場所でした。生駒山の向こう側は虎柄おばちゃん生息地と勘違いしていた期間が長かった...

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大阪は造幣局近くのホテルに泊まることが多かったのですが、ここ4-5年はアチコチとお試しをする様になりました。今回は大阪の迎賓館と呼ばれた「リーガロイヤルホテル大阪」に久しぶりに宿泊してみる事にしました。リーガロイヤルホテルは商都大阪の中枢とも言える中ノ島にあり、江戸時代にそこは年貢米を初めとする全国第一の物資集散地でした。

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リーガロイヤルホテル大阪の前身は昭和十年(1935)に中之島の四ツ橋筋北西角に建てられた「新大阪ホテル」と言われています。住友財閥を中心として大大阪に相応しい国際ホテルをとの意気込みで開業された大阪を代表するホテルでした。新大阪ホテルは大阪グランドホテル(跡地は現在の中ノ島フェスティバルタワー)、大阪ロイヤルホテル(現在のリーガロイヤルホテル・ウエストウイングの一部)と支店を周囲に広げ、現在のリーガロイヤルホテルに繋がっていきます。

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リーガロイヤルホテルに宿泊しようと思い立ったのは、2019年に大阪で開催されたG20前にホテルのロビー大絨毯を張り替えるニュースを目にしたからでした。この絨毯を製造した山形県のオリエンタルカーペットさんには特注依頼の相談で工場を訪れた事があったので、興味を持ったという訳です。

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玄関をくぐって直ぐに目に映るは、500平方メートル程の「万葉の錦」と呼ばれる艶やかな大緞通です。見た瞬間に革靴を脱いで素足でそのフカフカさを確認したい思ったのは自分だけでない筈。その段通に突き刺さった古代神殿の柱を彷彿させる鳥模様金蒔絵柱が並ぶ独特の雰囲気を持つ空間となっていました。このデザインの大緞通は二代目で、最初に作られた時の紅葉の大きさは現在の半分だったそうです。46年前は華やかな模様が足下にあると視線が自然と下に行き易いので、天井の低さを誤魔化せるとの思惑があったようですが、その模様をもっと目立つ様にすれば更に誤魔化せるはずだ(*Ü*) ホテルの顔であるロビーが華やかなのは良いことです。

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30階建てのタワーウイングの十基あるエレベーターのひとつに乗って部屋へと向かいました。天井には華やかな照明。開閉や呼び出しボタンは旧式の凸型で、40年前も"開"が左側(扉側)が標準だったのだろうかと思ってしまいました。

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デラックスツインという40平米程の部屋です。L字型の部屋で、窓の数も多く過ごしやすそうな配置。天然石を使った洗面台とシャワーカーテン使用のバスタブ。全体的に少し旧い印象を受ける部屋でした。風呂場に内線電話が設置されているのは、何かしらのキッカケで風呂場に閉じ込められてしまった時に外部と連絡ができるためとも、アメリカ自動車協会(AAA)のホテルランク分けで最上級ホテルには風呂場に電話設置が条件にあった名残とも聞きますが真相を知らず...

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館内には18世紀に描かれた尾形光琳の有名な燕子花図を題材とした綴織が飾られていました。元絵は根津美術館にある六曲一双屏風で、ホテル内の通路には左隻/右隻とあるうちの左隻だけが飾られていました。本物は緑青と孔雀石の岩絵具や胡粉で色の強弱を用いて花弁裏表などを表していますが、こちらは色味の違う糸を用いてグラデーションを成しているのが近くで見ると分かります。チェックアウト時に左隻と対になる右隻も館内あるのかとホテル従業員に訊ねたところ、「宴会場の壁にございます」との回答でした。次回滞在した時に覗きに行くか(*´艸`*)ウシシ

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このホテルで最も異彩を放つ場所も発見できました。英国人の陶芸家で日本で広く知られるバナードリーチ氏の意向を取り入れて作られた場所。フロア中心からチューリップ型に広がる紫色の硝子モザイクタイルによる天井は独創的な空間を創り出し、円形のスペースはまるで池の中に咲く大輪の蓮のごとし。ホテル開業時はバーとして、現在はオールデイダイニング・リモネの中で橋に見立てた通路の先にあります。

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朝食は騒がしいビュッフェ会場を避けて「なだ万」で頂きました。なだ万はホテルによく入っているので知ってはいましたが、可も無し不可も無しのいつも通り。序にアサヒビール以外の銘柄は当然置いても無し。だれか自分を山茶花荘に再び連れていって欲しいとの願いを強くするばかしでした...

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翌日早朝に再び大緞通を楽しみにロビーをウロウロしました。このロビーの後ろにはリーガロイヤルホテル大阪を象徴するロビーラウンジへと繋がっています。九本の巨大な蒔絵柱と滝庭の景色。天井には無数のクリスタルを吊るした「瑞雲」がたなびく空間。吊り下がるクリスタルの一部に赤や青いものが含まれており、見る角度によって色合いを変え、それぞれの雲の色合いが異なることにより立体感が感じられるようでした。リーガロイヤルホテル大坂はまだまだ面白い発見ができそうなので、大阪宿泊の際には再訪してみたいです。次回はカンカン帽に和服でリーチバーを訪れたいぞ!!