山猫と一緒に遊ぶぞと意気込み、ナミビア・オコンジマ自然保護区へ

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妻と2人でアフリカ・ナミビアに行って参りました。とは言っても、息子/娘を家族に迎える前の話しですので10年は経過しております。日本から14,000キロ離れたナミビアに行こうとしたのは、屋内でくつろぐ山猫の写真を妻が雑誌で目にしたのがキッカケでした。何やらナミビアには野生の猫である山猫と一緒に泊まれる宿泊施設があるらしく、猫好きの妻の心を鷲掴み。1週間程の海外旅行に必要な総予算に戦きながら現地へと出発したのでした。上の紺碧の空に地平線まで続くかのような大地の写真を含め前回のチベット旅行と同じく、押し入れから出てきた写真をスキャンしています。

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現在のナミビアが独立を果たしたのは1990年とまだ若く、裕福な白人層とその他の人々の貧富格差が世界一とも言われています。ナミビアは海岸線を除く全土が乾燥帯に属しており、目的地のオコンジマ(現地語で竹の生える土地の意)は首都ウィンフックより北へ走ること2時間半にありました。最後の10キロ程のダート道を除けば、ナミビアで最も綺麗なB国道を走るだけでしたのでオフロード車でなく一般車をレンタルしました。ナミビアは象やシマウマに優先歩行権がある国にですので、野生動物の衝突による損害は借主負担という文言がレンタカーの書類にあったのを覚えていたりします。

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首都ウィンフックからの道すがら、シマウマと並走したり、キリンが首を伸ばして歩いているのを見たりしながら進んで行きます。ウィンフックの街を出て郊外走ると、クルマもあまりすれ違わず。日本の人口密度はキロメートル四方で330人程ですが、ナミビアは水源が少なく砂漠が広がる国なので人口密度も3人にも満たない世界指折りの人口が疎らな地域。北海道ですら67人/キロ平方メートルですので、人よりヒョウの方が多い(*´艸`*)と言われるのも納得です(嘘)。

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舗装路を離れてダート道に砂煙を巻き上げて走っている時に見えた見慣れない交通標識。時速40キロ制限は良いとしても、その上の三角板の中はどう見ても猛獣系の動物にしか見えない。このあたりはライオン等が時たま散歩する場所なので前を確り見て運転してください。ぶつかっても保険は効かないですよと言う意味にしか取れないのですがヾ(・ω・`;)ノ。

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「標識は脅しで、あんな猛獣がウロウロしていたら危ないから有り得ない」等と勝手な推測を妻と言い合いいている間にオコンジマの宿泊施設に到着。宿泊した建物の外観写真が手持ちになかったので、上の写真はオコンジマ公式サイトよりお借りしております。ウェルカムジュースにウェルカムワイン2本が用意されていると大歓迎でした。夜になれば南十字星に野生動物の声と大自然感に溢れた場所です。

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宿の人に「この宿にシンギって言う山猫がいると聞いたのですが、何処にいるのですか?」と14,000キロ旅してきた目的を求めて、核心的な質問をすると、「シンギは野生に帰った」と無慈悲な回答。山猫と遊ぶために地球を半周してやって来た努力は脆くも崩れたのでした...。

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宿の中庭を悠然と散歩するイノシシに向かって「おまえが山猫だったらなぁ...」と妻は呟いていました。アフリカの"サファリ"はアフリカを植民地としたヨーロッパ人が築き上げた文化が基盤となっており、宿泊施設や供される食事、訪れているゲストにもその影響を見られます。乾燥した大地に水を満々と湛えたプールすらありました。心機一転の為にそのプールで遊んでいるとグガォーと地面が揺れるかに響く飛び上がらんばかしの重低音。プールサイドの真後ろからするので何事かとコッソリ覗いてみると...。

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雄ライオンさんの只のご挨拶でした(゚o゚;(゚O゚)。さすがは百獣の王だけあり堂々たるご咆哮。オコンジマ到着前に猛獣道路横断注意の標識は見たけど、プール場(一応柵はある)でライオンの生声サービスを数メートル先で聞けるとは思っておらず、凄いの一言。さすがは野生の王国。のそのそ歩いて遠くに行ったと思っても、こちらを観察し続けているし...。

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夜になると、掘っ建て小屋に入って野生動物の観察のお時間でした。餌やり場に先ず来たのが2匹のケープタテガミヤマアラシ達。全身に身を守る針状の毛を持つ夜行性の生き物で、体長60センチ程なのですがゴソゴソする姿には随分と大きな印象を受けました。施設の方がポキュパイン、ポキュパインとしてくれ、ヤマアラシ=ポキュパインとその時に初めて覚えました。ポキュパインは現地語だと思いきや英語でした。

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そのヤマアラシを退けて、餌を奪いにやって来たのが正真正銘のシンギ君!!  耳の先端に長い房毛を持つカラカルという山猫で野生に戻ったらしい...。妻の予定では宿泊施設ロビー内の椅子にぐでんと横になっているシンギ君と一緒に写真を撮ったり、餌をやって種族を超えた友情を育んだり、部屋に誘き寄せてシンギ君と一緒の部屋で寝たりする予定だったあのシンギ君が目の前に҉*(`•ω•´)/*҉

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滞在中にオコンジマ自然保護区をクルマで巡るサファリドライブにも参加してみました。オコンジマ自然保護区はヒョウ等の大型肉食獣を主として保護活動をしており、広さにして200キロ平米の大きさがあります。200キロ平米と言いますと茨城県の霞ヶ浦と同程度の大きさで、東京山手線内側の3倍ほどになります。宿泊施設との間にネット状の仕切りがあるも、出発地からしてガォーが優雅に散歩していた場所なので周囲を見渡しながらオドオドしての参加です。

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ジャッカル。ライオン等が襲った動物を掠めとるイメージが先行するも、実物を見ると端整な顔立ちでチョコマカ愛嬌ある動きをする動物。胡乱げな目つきのジャッカルですが、富士サファリパーク等の国内"サファリ"パークにいる動物たちとは顔付きが違います。

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諸々の動物/鳥と遭遇した記憶があるも、小さめな生き物は殆ど写真を撮っていなかった模様です。上の地面を歩く鳥はホロホロチョウと教わった気がするも記憶が曖昧。シロアリ塚の映るクルマの写真に映るように、サファリドライブ途中でボンネットの上に生肉を置いて誘き寄せて作戦の開始です。

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チーターにとってはクルマの音は毎日の夕ごはんを告げる日常なのでしょうが、自分達には何匹ものチーターが迫り来る姿見るのは非日常そのもの。動物園内の飼い慣らされた動物であっても、突如人間を襲うのは偶に聞く話しなので、大丈夫だろうとかと不安に感じて身構えてしまう場面でした。

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体長1メートルほど、柔らかい筋肉見せるチーターは瞬間時速100キロを超す世界最速の動物と言われます。近くで見ると手脚た尻尾がすらりと長く、ライオンと比較すると随分スリムな印象。全身に散りばめられた細かな斑点が豪華な雰囲気で「百獣の女王」とでも言うべき優美な姿だと感じました。

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鳴き声も四方に向かって「ここは俺の縄張りだ」と言わんばかしの迫力あるライオンの獅子吼と違い、チーターは「ニャーニャー、ニャンニャン」とまるで子猫が鳴いているかのような声に驚かされました。大型肉食獣の威厳は何処に行ったのかと首を傾げたくなるぐらいです。

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 自分達がオコンジマ滞在中に"野生"のヒョウを見ることは叶いませんでした。これまで野生のヒョウはチベットで偶然に雪豹を見かけた1度きりしかなく、オコンジマで見られる事を期待していたので少し残念でした。シンギ君との添い寝もないしと落胆しながらのオコンジマからの帰路、道路脇に動くものを感じて覗いてみたらアフリカ象に偶然にも遭遇( Ö )/。日本にも大昔はマンモスや豹などの巨獣が闊歩していたらしいのですが絶滅しておりその姿を見ることができません。然しながら、アフリカは現在でも雄大な景色のなかに大型野生動物が多く生きる豊かな大陸で、その一部ですが垣間見ることができたので満足でした。山猫のシンギ君も遠くにだけど見られたし...。

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