那覇国際通りすぐ近く、沖縄第一ホテルで朝食を

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以前は安里三叉路近くにあった「第一ホテル」がだいぶ前に移転してから、初めて家族で訪問して参りました。移転した「沖縄第一ホテル」の薬膳料理が沖縄のガイドブックに紹介されていたのを目にした妻の希望を受けての訪問でした。移転前より50品種の材料を用いた”豪華”朝食が名物だったのですが、移転後に更にパワーアップしているのだとか...

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現在の「沖縄第一ホテル」はレストランやお土産屋、ホテルが軒を連ねる国際通りの中ほど、お土産やの一銀堂があった角を曲がって、一銀通りを久茂地小学校に向かう途中(赤マルの位置)に10年程前に移転したそうです。ホテルは部屋数が限られたオーベルジュのようで、当初は自分達も宿泊しようと目論むも満室だったのでテクテクとおもろまちから炎天下を歩いて来たのでした。

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だいぶ洗練された感じもありますが、以前の木造建築の面影が残る内庭を横目に見ながらホテルロビーに進み、予約をした旨をホテルのWさんに伝えました。アンティークの家具を配したロビーも往時の雰囲気を残しているように感じられます。中央上部に見える大きな花瓶は沖縄県で最初の人間国宝となられた金城次郎氏の作品。

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食事は一銀通りに面した赤瓦にシーサーがのっかる建物でした。一番左上のは「三十年たっても 美しさ 懐かしさ 優しさの変わらない  深まってさえいるホテル」と書かれたノーベル賞受賞作家・大江健三郎の色紙。飾られている書画、焼き物等はみな有名作家モノなのでしょうが、勉強不足で殆ど自分には判別が付かず。上の写真でセットされているのと下の写真にも写る青いお皿は、読谷の大嶺寶清氏のモノではないかと推測するも確証はなし...

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最初の料理が、やちむん、琉球漆器、琉球ガラスと並んだセットに準備されていました。ガラス皿は聞いたところ稲嶺氏作だそうです。中央の小さなコップに入っている飲み物は手作り豆乳、シークワサー、長命草の三種類。長命草は独特の苦みを持つセリ科の野草で、沖縄では天婦羅にしたり、匂い消しに使われたりしています。珍しい朱色の耳付き皿(ホテルの方に尋ねましたが作者不明)には、強い香りとパリパリ触感の島らっきょう。青パパイヤ、水前寺菜、苦菜や島人参、紅芋など沖縄らしい食材が盛り沢山。テーブルにズラっとお皿が並ぶので妻はそれで満足したようです。

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ブルーベリー、県産の蜂蜜、黒糖を加えた胡麻ペーストと3種類が置かれ、薄く黄色味がかったウッチン/砂糖黍を混ぜて焼いたパンで頂きました。沢山でてきた料理から判断すると御飯が出てきそうですが、カロリーを一定値に収める目的があるのでかパンが出てきました。

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沖縄料理の定番・ゆし豆腐です。これを箱に入れて固めると島豆腐になります。ゆし豆腐を沖縄県民が愛してやまない鰹ベース味のスープに沈めた一品。この時に妻と話しをして、妻は熱々のまま販売されているアチコーコーの豆腐の存在を知らず、本土の豆腐は食管法で冷めているものしか販売できない(沖縄では特例で封をしない状態で販売)のも知らなかったと判明。あゝ無情、人生の愉しみ半分を損しているかも!?

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子供達は野菜中心の苦行僧となるのは難しいと判断して、子供用の食事をお願いしていました。実は大人向けの通常コースよりも、子供の食事に何が出てくるかに自分は興味を持っていました。うちはアレコレに力を入れていますと宣伝する食事処は世の中に多数ありますが、大人向け同様に子供向けにも凝った料理を出すお店は多くありません。野菜類を子供にどの様に食べさせるかの参照にと期待していたのですが、食事は上の写真の通りでした...

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ヘチマの和え物、島人参に酢大豆。沖縄では大豆生産をしている場所は粗ない筈なので、本土や米国産でしょうか(未確認)。沖縄料理では必須の鰹節も伊良部島と本部あたりで限定的に生産されているだけで、殆どは鹿児島県の枕崎や指宿で水揚げした鰹というのが沖縄料理の少し残念なところです。

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反対にもずくは沖縄が圧倒的な生産シェアを誇る食材です。沖縄本島の他には先島諸島や久米島などで養殖されており沖縄を代表する食べ物といって過言でないかもしれません。お話しを聞いたら「生もずく」だそうです。塩漬けのもずくは塩抜き時に旨味が抜けてしまうので「生もずく」を使用しているのだとか。

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長命草の胡麻カツオまぶしサラダ。河原防風の名で本州の山野にも見られる野草ですが食用としては流通しておらず。沖縄では先島諸島で天婦羅や青汁、茶として主に食されているのだそうです。苦味が実にヨシ。

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食後の甘味です。この日に頂いたコースの味付けはハッキリしているものの、油っ気のない山菜料理でしたので最後の甘味は強烈でした。スイカの下にあるのは伝統菓子である橘餅/キッパンです。松尾にある謝花きっぱんサンが沖縄で唯一橘餅を作っているところと聞いていたので驚いて尋ねたところ、供されたモノも謝花きっぱんサンの橘餅との答えでした。押麦の黒糖煮(ぜんざい)も美味です。善哉( ゚д゚)ヨキカナァ!

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訪問時には運良く自分達4人以外に客がいなかったので、家族でノンビリと食事を頂くことができました。沖縄料理というと福建省辺りから伝来した中国料理、薩摩統治下で伝わった日本料理、更には戦後の米国統治で広まったアメリカの食事文化を混ぜ合わせたチャンプルー料理に独自性を見出すことが多いですが、「沖縄第一ホテル」の朝食はそれとは違った方向性を感じさせる献立で、都会的な演出と併せて食事を楽しませて頂きました。(-∧-)(-∧-)ごちそうさま。