台風襲来後の青島海水浴場で、子供達の初サーフィン

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息子が突如として「サーフィンをやってみたい」と言い出したので、子供達の未訪問県のひとつであった宮崎県に家族4人で行って参りました。より正確に言えば、子供達の夏休み期間中に宮崎県へ行くこと自体はもとから予定していました。お盆の連休に合わせて往復の航空券を事前に押さえており、当初の計画では諸塚村、椎葉村あたりの山間部に滞在しようと考えていたのです。しかしながら、冒頭の息子の発言を受けて、渡航1週間ほど前に宮崎市へと急遽変更することになったのでした。

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直前での訪問先の変更で宿泊先確保に少してこずりました。お盆のピークで込み合った時期だった上に、穏やかな波が期待できる青島海岸徒歩圏内、四人が一緒に宿泊できる部屋という希望全てを満足させようとしたためか、最終的に3泊の寝床を確保できたのは「青島フィッシャーマンズ ビーチサイド ホステル&スパ」という、宮崎市にある不動産会社が経営する低価格宿泊施設でした。旧青島観光ホテル跡地に建つこのホステルは宮崎を代表する観光地でもある青島神社や、自分達の目的地・青島海水浴場へも徒歩で行くことができる便利な位置にあり、海三昧な愉しい休日を期待して予約ボタンをポチッと宮崎入り数日前に押しました。日向や日南・大堂津なども考えたのですが、天候が優れない場合には県庁地・宮崎市の方が何かと便利だろうと理由付けをして思い定めることに。

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オリンピック期間中で1,000円値上げされた首都高速には渋滞はなくスイスイと進み、羽田空港から正午に近い便で出発。宮崎空港へは2時間後には到着とあっという間の移動でした。空港から目的地の青島までは15km程の距離ですので、レンタカーを借りて宿泊先に到着するまで30分といったところです。上の写真は到着後スグに撮影したもので、沖縄方面から本州へ向かっている途中の台風10号の影響でか波が高く、海岸に出てみると強さを「強」にした扇風機の前に座ったような風が北東から吹きつけていました。

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ホステル横の青島参道南公園の駐車場にクルマを停めるも、「駐車は道路の反対側の牡蠣小屋前の駐車場へ」との案内を受け移動&クルマから荷物を降ろしてチェックインの手続きをしました。カギを頂いた部屋は2段ベットが左右に2つ並んだ小さなもので、運営会社の株式会社マエムラが宮崎県の県木・飫肥杉を使用した建売住宅を売り出している関連でか、頑丈な二段ベッドは飫肥杉使用との宣伝がなされておりました。窓から外を覗くと、5メートル先には海に至る”オーシャンフロント”な場所。主目的のサーフィンに加えて、青島ビーチパークや周囲の公園で滞在中の大半を過ごすので寝られれば良いと妥協をしたのですが、台風10号についで台風9号が続いて襲い来り、半籠城生活を強いられるとは到着日には考えていませんでした。自分の強運度を鑑みれば、台風は大したことなく終わると高を括っていた事を正直に告白したいと思います。

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部屋に入ってひと休憩しようとした矢先に、「少しの時間でも海に行きたい!」と子供二人が騒ぐので、渋々承知して海岸へ向かうことになりました。ここは真夏の青島ビーチ、と云うよりは冬の荒れるオホーツク海かといった灰色の海が広がっているでないですか!? 30分程前まで浮き輪を付けた幼児も水遊びをしていた筈ですが、いつのまにやら海岸は自分達以外には誰もおらずで、波も時間を追うごとに大きくなっていくのでした。海面が白く見え始めて危険な状態へ急変しているのが感じられたので、もっと遊ぶとムズがる子供達を強制的に上げる判断を強いられました。

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二連続台風が猛威を振るい続け、初日、二日目、三日目と波高し。とても子供達を海にという状態ではなかったため、日南方面へ出かけた以外はホテルの部屋に半監禁状態が続きました。2つ目の台風(台風9号)が近づいた午後には、外に出れば即全身ずぶぬれ状態になってしまう雨風に見舞われ、周辺の飲食店・スーパーは台風で店じまいしてしまい食べ物を得るのも一苦労。強風と雨が窓を激しく打ち付ける音を聴くのみな無為な時間が流れるのみ。急速な気圧の変化が原因だったのか、妻も3日目は丸一日床に臥せる次第...

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ホステルには「神話の湯」という小規模の入浴施設がありました。銭湯に富士山のペンキ絵は関東では一般的ですが、どうして遠く離れた宮崎にもあるのだろうと疑問に思ったので、スタッフに尋ねてみたところ、「宮崎県出身の画家の絵らしい」と教えて頂き納得。訪れたのが夏でしたので、満開の桜が季節外れで気になったのは内緒の話しです。人が少ないこともあり、併設の休憩室が快適で長時間過ごしてしまいました。時間を持て余した息子はここ1年程ハマっている「フォートナイト」というオンライン対戦ゲームをやり続け、「俺、長崎に来てるんだぜ~」と何度も宮崎と長崎を言い間違えているのを対戦相手が変わる度に聞かされました。

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芝生の綺麗な青島参道南公園も台風が過ぎた翌朝はこのとおり。宮崎県の太平洋側に広がる平野は西側に九州山地、南西に霧島連山と囲われており、それらの高い山々により大雨は山々が防壁となり守られる地形になっています。しかし、南東より吹き込む反時計回りの台風が起こす大雨には防ぐものは一切なく、脆弱な地形えもあるのを体感させられたのでした。台風一過の青空のもと無数の残骸が地面に散らかっていました。宮崎の風物詩フェニックスやワシントニアパー厶の樹皮です。これらはクルマのタイヤをパンクさせ程に硬く、忍者のマキビシの如しだと思ってしまいました。

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当初の予定では3泊4日のうち、3日間はサーフィン&海水浴だったのですが、台風のおかげで最終日にまとめて海遊びをすることになりました。日本を代表するサーフポイントの木崎浜より少し南側。ANAホリデイ・インリゾートホテルの青島側数百メートル先がサーフィンの練習場所です。遠浅の典型的なビーチブレイクで、右を見ても左を見ても波を楽しむ人達ばかしと言った感じなので嬉しくなってしまいました。自分達と同じく、観光ついでにひと体験という観光客も少なくないようでした。

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ホリデー・インホテルに入っているサーフィンスクールが開催していた体験サーフィン教室に子供達を入れました。体験前日に電話で予約をお願いしていたのですが、娘も当日朝にやってみたいかもと言い出す始末。勝てる試合しかしない、石橋を叩いて渡る性格の娘は興味はあるものの自信が持てないのか、やるか、やらないかを最後まで迷っていましたが、窮屈な部屋に長い時間い押し込められていたので魅力的に感じたのか、その日にサーフィン体験をする事に意を決したのでした。スタッフの方がホテルからリアカーを使ってソフトボードを運んでくれ、砂浜でボードの上に立つ練習をしてから少し冷たさを感じる海へ向かっていきました。

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2時間ほどの体験サーフィン後に晴れ晴れした顔で子供達が戻ってきました。息子に感想を聞いてみると、「楽しかったけど、サーフィンは考えていたのと違った」との回答。どうも、息子の頭の中では大波のトンネル・チューブを潜るイメージがサーフィンにはあり、より具体的にはイナズマイレブンというサッカー・アニメに登場する綱海条介の必殺技「ツナミブースト」の感じができるのかと思っていたのだとか。途中でサーフィン体験を辞めなかったのは、「乗りかかった波は越えるしかねえ」だそうです。

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青島海水浴場に並行して走る青島街道沿いにはお土産屋が連なり、名物ういろうを製造販売する専門店も複数あります。青島ういろうは青島神社への参拝客向けに考案されたものらしく、名古屋のういろうと同じく米粉を主原料とした練り菓子で、黒糖を配して炊きあげたズッシリとした印象なものでした。海で遊んだ後は冷たいものと甘いものが欲しくなるもので、家族4人でういろう2袋を宮崎空港に到着する前にパクパクと美味しく食べきってしまいました。

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旅行期間の3泊4日のうち、実質的には半日しか海に出られなかったのが悔やまれるところでしたが、台風で危ぶまれた息子希望のサーフィン体験はナントカ遂行。息子の方は何度か立ち上がるまでいくも、娘の方は「初めてでも、殆どの方が立てるようになりますよ」と言われた言葉のプレッシャーに負けてしまい、立ち上がる挑戦のを途中から放棄。波に合わせてボードを押されると、立ち上がる素振りも見せずにインサイドまでスーと波に乗っていく遊びに勝手に切り替えていました。途中で諦めていまうにせよ、最後まで頑張るにせよ、どちらも"体験"なので良しとしまして子供達の初サーフィン旅行はおしまいとなりました。