熊本の迎賓館・熊本キャッスルホテルにて熊本城を目前に過ごす

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熊本県に仕事で行って参りました。実は日帰りで東京へ戻る予定だったのですが、熊本空港で搭乗予定の便が欠航してしまい市内に空港バスで戻ってきたのでした。振替便の予約で長蛇の列と化したカウンターはスグに諦めて、翌日のJAL便羽田行き座席をオンラインで押さえた後、熊本市内へ向かう途中でこの日の寝床をポチポチとスマホで探していました。

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喧しいゲストハウスや翌日に影響の出そうなカプセルホテルを避けて、当日予約で宿泊をお願いできたのは熊本城の前に立つ「熊本ホテルキャッスル」さん。このホテルは熊本地震が起きた後に1度だけ宿泊した事があったので、思わぬカタチとなってしまいましたが二度目の宿泊になりました。

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熊本ホテルキャッスルは昭和三十五年(1960)に天皇陛下、皇后陛下が熊本国体に御来熊されると決まり、両陛下の宿泊施設に相応しい宿泊施設がないので、熊本の著名企業群が出資して設立したホテルです。昭和天皇は昭和二十一年に全国御巡幸を神奈川県より開始され、3年目にて戦後初めての熊本県を訪れております(この時には知事公舎に宿泊)。熊本国体の時には熊本の「迎賓館」たる熊本ホテルキャッスルに特別に誂えられた貴賓室にお泊りになったのでした。

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現在の建物は昭和五十年に2年の工事期間を経て完成したものです。チェックイン時に「航空機が欠航してしまい、直前予約をしてしまいました...」と必要のない言い訳をホテル受付の方にしてしまいました。ホテルロビーの片隅には黒澤明監督が描かれた「月の城」が展示されていました。熊本の方が熊本城に寄せる思いの大きさを感じさせられました。

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部屋の鍵はカード式ではなく古めかしい鍵式。金属部分には江戸時代の刀鍛冶の伝統である肥後象嵌が施されています。エレベーター内に飾られていた花はもちろん生花で、廊下には肥後六花が飾られておりました。11階建ての建物のうち最上階は熊本城が遠望できるレストランがあり、10階が客室の最上階となっており10階でエレベーターを降りました。

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客室は前部屋と居間部分がある50平米ほどのスイートルームでした。一部屋に窓が4枚あり坪平川の向こう側の良い展望が望めそうです。熊本城をイメージして全体をより黒でまとめた部屋が現れるかと期待していたので、正直少し拍子外れでした。下見板張はチト貧乏くさいと嫌煙されたのだろうか...

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部屋の窓からはライトアップされた熊本城が闇夜に浮かんでいるのが見えていました。このライトアップは平成二十八年4月14日に起きた最大震度7の熊本地震にて照明器具の故障により中止となっていたものの、同年6月1日に希望の灯として再開されたものです。夜11時まで楽しめるとのこと。

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バスタブには木製トレーが完備されていました。室内にある茶器が県北の小代焼という事でしたが、各地の窯元を巡っているも、自分は恥ずかしい事に初めて知る産地名でした。荒尾市、南関町あたりの焼き物だというので、機会を見て今年にでも訪れてみようと考えています。

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ジャ〜ン(*Ü*) この晩の寂しい限りの夕食です。夕方便欠航でアタフタやっとこさ宿まで辿り着いたので、街に再び出て行く気にもなれずホテル近くのコンビニで購入しました。巣鴨から代々木上原に移転したラーメンの有名店「Japanese Soba Noodles 蔦」監修カップ麺。歩いても行ける距離なので、同じラーメンを食べるのであれば、熊本にいることですし「天外天 本店」にでも行けば良かったと反省しました。

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スイートルー厶宿泊者は冷蔵庫内飲み放題との事でしたが、翌日も早朝から移動しなくてはならないので缶ビール1本だけに控えました。半分アルコール中毒との渾名持つ我が妻ならば、喜びに打ち震えたであろう光景の筈です。

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平成二十八年(2016) 4月に襲った大地震により、熊本の象徴たる熊本城も大きな被害を受けました。地震発生の翌月に震災後初めて熊本県に空路で入り、それからも3ヶ月に1度の割合で訪れております。宿泊した部屋の4つの窓から朝日を浴びる熊本城を見ることができました。

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朝食をレストラン「九曜杏」にて頂きました。九曜杏はたしか肥後細川家の家紋繋がりのはずです。朝食はセットメニューで白ご飯かおかゆを選択するものでした。下の写真に映る”焼き味噌”が特に美味しかったです。ニンニクや胡麻、鰹などを味噌と焼きながら練ったもの?で、おかゆでなく白米をお願いすれば良かったと後悔した程でした。ホテル内のレストランでは細川家伝来の細川家古料理を供するとこの日に知り、再訪を決心して誓ったのでした。

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部屋のルームキーもそうでしたが、ホテルの床の敷物には銀杏が描かれています。この装飾が採用されたのは熊本城がむかし銀杏城と呼ばれていたことに因むらしく、熊本市の木は銀杏であるとホテルの年輩従業員より丁寧に教えて頂きました。このホテルはいろいろな場所に”熊本”を見つけられる楽しいホテルです。

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ホテルチェックアウト前に部屋の窓に近寄って撮影してみました。目の前の空き地は日本たばこ産業があった場所です。写真にはハッキリと映っていませんが、たばこ産業跡地の右手にはNHK熊本放送の跡地もあります。現在は熊本城復旧作業の資材置き場となっていますが、熊本市が購入意向で旧熊本城跡として新しい観光地にもなるかもしれないとのこと。熊本キャッスルホテルに再び泊まる時には、賑やかさが眼下に感じられる風景を見たいものです。