埼玉県久喜市に、こどもの為の新しい将棋会館ができていた!

f:id:tmja:20181216232330j:plain

埼玉県に行って参りました。息子と二人で訪れたのは都心から北に50キロ程に位置する久喜市。東北自動車道・久喜インターチェンジで名前を聞くぐらいで、関東の人間でも余り知っている人は多くないのではないかと思われる場所です。義妹が住んでいなければ、自分もほぼ一生訪れる事がなかった場所だと思っていたりしています。

f:id:tmja:20181216232351j:plain

これと言って県外からワザワザ訪れる観光名所がある訳でもなく、敢えて挙げるるとしたら毎年7月に催される提灯祭り「天王様」でしょうか。天明の大飢饉の主原因とも看做される浅間山の噴火によって壊滅した農作物の豊作を祈願したお祭りで、昼間は神像を載せた山車が練り歩き、夜には山車の四方に提灯を飾り付けた提灯山車が夜空を茜色に染めます。

f:id:tmja:20181216232324j:plain

この日は2018年10月に開館した日本で1番新しい「将棋会館」にお邪魔させて頂きました。加須市で創業した住宅建築を主業とするヒノキヤグループ会長の発案で、全国でも珍しい一棟建ての子供専用将棋道場が立派に聳えていました。東京や大阪のように老若男女が大勢集まる場所であればまだしも、片田舎の久喜にて「子供専用」と割り切り、こどもは「使用料無料」を謳う気風の良さ! ! 

f:id:tmja:20181216232334j:plain

ここが将棋会館だと知っている子供達であれば気兼ねなく入って行けるのでしょうが、普通の住宅では余り見ない門構えと「秋桜会」の看板の合わせ技で、恐い人が出てきそうな場所とも見受けられる防犯効果の高い造りです。正面左右に見えるピンク色のお花マークと外すと更に効果的かも...。ちなみに、一番上のドラッグストアの写真は車を停めた場所で、将棋会館がセキ薬局より駐車許可を得ているそうです。

f:id:tmja:20181216232317j:plain

入口に立て掛けられていた案内板には将棋道場開催中と高校生以下無料だけ。あれやこれやと何でも盛り込みベタベタとポスターや旗を列べる店舗と異なる潔の良さです。敢えて提言するならば、未来の名人候補を目指す幼稚園児や小学校低学年のために平仮名を併記してはどうでしょう。

f:id:tmja:20181216232339j:plain

玄関をくぐると目の前現れるのが所属会員の名前を並べた大板。名誉会長には梅田・現久喜市長、会長にはヒノキヤグループ社長と特別顧問として久喜市教育長と久喜市議員の名前が並んでいました。自分がこの将棋会館の存在を知ったのは、この久喜市議会議員・成田ルミ子さんのブログを偶然目にしたからでした。その下には鎬を削る子供将棋仲間の名前が段/級位順に上から下へとずらり並んでいました。

これまでに自分が訪れたことのある将棋会館は東京・千駄ヶ谷と大阪・福島の二箇所だけで、共に築年数40年に迫る中年臭? 漂うとても昭和な雰囲気のする場所でした。こちらは平成最新式?の新しい香りが満ちていて、大きく深呼吸をしたくなるぐらいでした。

f:id:tmja:20181217165029j:plain

100名以上が将棋を指せる道場で土日の午後1時〜5時まで子供達に解放されており、将棋教室も開催されていると伺いました。道場に入り勝負表に名前や通っている学校名を書き込むと試合の開始です。飛び入り参加の息子は喜び勇んで打ち始め7局に臨み、この日の成績は4勝3負(負けは全て同じ6年生男子)だったとのこと。道場で使用されているプラスチック駒が、パチ、パチと駒音高く響く午後でした。

f:id:tmja:20181216232312j:plain

将棋道場を堪能した後には、新しい将棋会館が建てられる前に別の場所にて造られ、此処へ移築した「金の間」へとご案内を頂きました。秀吉の黄金の茶室ならぬ黄金の将棋部屋。柱の部分に目をやると分かると思うのですが、以前設置されていた部屋と現在の将棋会館の部屋の高さが異なるので柱の部分に"継ぎ"が見られます。

f:id:tmja:20181216232345j:plain

盤上の戦いを将棋道場で終えた息子。記念撮影をさせて頂きました。スッキリとした笑顔をみせ、新しい将棋会館で良い時間を過ごせたのが伝わってきました。感謝、感謝です。20年ほど将棋を全く指していなかった自分は、若年愛好家の減少と共にそのうち将棋や囲碁のプロは存在できなくなるとボンヤリと考えていました。しかしながら、昨今の将棋ブームをみるとその考えは誤りだったようで、将棋にハマっている息子に自分も巻き込まれています。

前々から老築化した建物の建て直しの話しが噂になっている東京や大阪の将棋会館ではなく、埼玉県の大宮や浦和のような大きな街でもなく、久喜という小さな市に将棋会館が新たに姿を現した事が凄いと思わされました。しかも、こども将棋会館です。この将棋会館から第2、第3の藤井聡太が是非とも出てきて欲しいと応援したくなりました。