ホテルオークラ神戸に旧オークラ東京本館の面影を見つけて感涙に咽ぶ

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兵庫県を訪れ、ホテルオークラ神戸に宿泊しました。既に取り壊しを受けた虎ノ門のオークラ東京には数えきれない程訪れており、自分の十八番の一皿は某名誉料理長よりレシピを教わったチャーハンだったりします。自分が成人してからも結婚式の披露宴、子供達の七五三のお祝いの席とオークラには少なからぬ縁を感じていたホテルでした。オークラ神戸はオークラ東京に似ている兄弟分だとよく聞くのでいたので、期待に胸を膨らませて初めて訪れた時の話しになります。

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オークラの文字を横目にタクシーで入口に着き、東京の本館のロビーを思わせる開放感のある吹き抜けの空間が目に入ると、スタッフよりチェックインカウンターへの案内を受けました。少し思い込みが強いかもしれませんが、クルマ寄せからフロントに至るまでに既視感というかオークラの匂いが感じられたようにすら思えました。

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エレベーターの天井の装飾で、花は紫陽花。ホテルオークラ神戸は昭和から平成に時代が代わった平成元年にホテルオークラ直営ホテルとして開業しています。バブル経済の終わりに建設されたホテルで、内装は和洋折衷で、西のホテルオークラとも言って良い豪華なものでした。ホテルの女性スタッフに部屋まで案内を受け、ルミナリエが夜9時30分まで開催されているので見られてはとお勧めを頂きました。

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予約したのは一番下のランクにあたる部屋でしたが、神戸港の夜景を堪能できる南側30階のスーペリアフロアのツインルームに案内を受けました。ホテルオークラ会員は最上位のエクスクルーシヴなのが効いたのか、偶然にも部屋が空いていたのか、要注意人物としてマークされているのか部屋をアップグレードして頂けたようでした。

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部屋のなかの様子です。目算で30平米程で1泊するだけであれば十分な広さです。奇抜さは微塵もなく、落ち着いた色合いで好印象を受けました。ただし、コンセントの配置や浴室の雰囲気から見て少し古い設計のままのようです。アーモンドチョコレートとウェルカムフラワーが置かれており、チョコレートのパッケージは先程エレベーター天井で見た紫陽花がデザインされていました。案内を受けた女性にチェックアウトの時間を聞くと、「エクスクルーシブ会員なので午後4時までご利用頂けます」との回答だったので、会員レベルは把握されている模様。

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部屋の窓から外に目をやると、ポートタワーからライトアップされた神戸大橋まで一望できる賑やかな展望が広がっていました。毎年定期的に東京から大阪のユニバーサルスタジオに通っている弟に写真を送ってみると、「USJのホテルに現在いるけど」と驚きの返事が返ってきました。大阪湾を挟んで20キロ程向こうに家族で遊びに来ているようでした。

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翌朝の誰もいない静かなロビーの様子です。ホテルオークラ東京の本館ロビーにあった切子玉ランタンと漆塗り丸テーブルを中心に梅型配置で並べて貰えないものでしょうか? 可能であれば床のカーペットを市松模様にして、ロビー全体を自然光を活かす暗さに...。そんな感想を思わず漏らしてしまいそうになってしまいます。9月12日のオークラ東京再開業の案内が自宅に何通か届いていますが、あちらはあちらで実際に宿泊すると「昔のオークラは......」と余計なことばかり考えてしまうのか、それとも「よくぞ、ここまで昇華させてくれた」となるのか開業日が近づいており気が気でなりません。

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各地のオークラで食べられるフレンチトーストです。いつからかフレンチトーストと言えばオークラと名前があがる程の名物料理となった一品。神戸でも「カメリアレストラン」で食べられるものの、オークラ東京のオークラランタンが吊り下がるオーキッドルームのは卵焼きのような姿だった筈だと、神戸のフレンチトーストは正直納得できませんでした。シルバーのスプーンにオークラ神戸開業の1989と刻印されていると思い込んで撮影したのですが、よく見ると1000(純銀)と彫られていますね。こんな事に飛びつこうとするオークラ好きだったりします...。

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朝食後に宴会場の通路を歩いてみました。天井の正六角形を描く亀甲紋の形の照明、曙、松風、平安とオークラ東京で馴染みのある名前の宴会場が並んでいます。オークラ本館の本館ロビーを歩くかの様な間隔で柱が立っており...以下省略。

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客室の大きな窓からは、大型客船が神戸港に入港しオリエンタルホテル横のターミナルに接岸するまでの優雅な動きを眺められました。煌めく夜景も良いですが、早朝の静かな時間が流れる海も良いものです。実に港町の神戸らしいと思える景色として楽しませてもらいました。

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ホテル到着時には気が付かなかった玄関の頭の上には木組み格子のような外観となっていました。オークラ本館には二重の装飾格子模様があって、昼に夜にと目を楽しませる意匠があったのを思い出してしまいました。神戸のオークラ夜にはこの部分をライトアップしているのでしょうか? 是非とも見たかったとの悔しい気持ち一杯でホテルを出発しました。たった半日の滞在でしたが滞在中にオークラ東京本館を思い出させる機会も多く、なかなか面白い滞在ができました。この様な経験はやはり一人で味わうより、誰かと共有すべきものとだと思うので、次回は家族でお邪魔したいものです。