日本航空JAL253 (羽田→広島) 富士山と山の中にある広島空港

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今年1月に国内出張で広島県にお邪魔しました。冷たい雨が降る早朝に羽田空港へと向かい、搭乗したのが6時台に出発するJAL253便でした。最近の空港は外観も凝った建物を多く目にするようになりましたが、自分が幼少期の頃の空港と言えば四角いコンクリートビルで、建物最上部に載っけられた「XX空港」という表示で何処の空港かを見分けていた記憶があります。この日に機内から見えた風景がその様な感じでした。

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日本航空が主に使用している第1ターミナルから、多摩川の河口に作られたD滑走路まで雨に打たれながら耐えるようにして移動。空は既に日が落ちた方のように暗く、滑走路に灯りが点っている中での離陸でした。上空から眺める地上の景色を最大の楽しみとしている自分にとっては残念な空模様で、黒い雲が上空を覆っていました。

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羽田空港から離陸して旋回する前に雨雲に突入して地上が見えなくなり、ガタガタと小刻みに機体が揺らされながら上昇を続けていました。今回の羽田から目的地・広島空港までの凡その飛行ルートは上図の通り。東京の市街地を西に出発した後は西へ、西へと真っ直ぐ向かって行きました。

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雲の上に出ると西の空に富士山が聳えているのを発見。「あたまをくーもの、うえにだーし」と、ふじの山の歌詞の通りの姿を見せる富士です。紺碧色の青空のもとで、朝焼けを受けて茜色に染まる姿は神々しさすら漂っているかのようです。

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上空から富士山の勇姿を毎月見ているので気が付いたのですが、富士の山頂部が最も冠雪するのは2月ではなく、3-4月と地上の気温と少しズレがあります。上の写真の富士山にはまだまだ黒い地肌が見えています(1月中旬のフライト)。これが春に近づくにつれて雪深くなり厚みのある白さになっていくのでした。富士山のシルエットが雲や地上に映る通称"影富士"は登山者だけの特権と云われていますが、上空からも見ることができ、ソレの大きさはさすが日本一です。

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雲上飛行を続けていると、遠方に瀬戸内海。旭川、吉井川等が流れ込む児島湾と、その手前に岡山市の市街地が広がっているが見えてきました。前島や犬島が写真左手に映っているので、備前市の山側上空あたりを飛行中でしょうか? 山陽地方と言うと瀬戸内海に面した平地が多く、山陰地方は反対に山だらけだと勝手な思い込みがあるのですが、実際に山陽地方を上空から眺めると山また山で少し平野があるとの印象を受けます。

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岡山市の北15キロ程にある岡山空港を発見。目的地・広島空港と同じく、市内の海岸沿いにあった飛行場(現・岡南空港)が手狭となったので吉備山地の丘陵地帯を切り開いて造った空港です。海路であっても陸路であっても交通路は決まった場所にできるもので、もし人類がイチからやり直しをしても主要街道は現在と同じ場所通る筈だと思われるのですが、空港はその例外のようで理に適わない場所にも開港されることがあり面白いです。

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更に西へ進むと過去の海運業での繁栄を色濃く残す尾道が見えてきました。機体はゴォーと大きな音をたてながら降下を続け、ここ迄くれば広島空港まで2-30キロを残すのみ。尾道の次に視界入ってきたのは安芸国と備後国の国境に位置する三原市です。三原城の近くの八天堂でスペシャル「くりいむパン」を求める行列が見える(*´艸`*)ウシシ ウソデス

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広島空港へ東側から最終アプローチ中に山陽自動車が眼下に見えました。広島空港は三原市の山中に飛行場を造成するのに最適な場所が偶然あった訳でなく、比較的に県中央に位置する山地を重機で削り、谷を埋めて無理矢理に作った空港です。山中なので霧がわんさか、風ビュービュー。県庁所在地の広島まで55キロ、福山市まで45キロと共に遠く、空港所在地である三原市内から直通バスもないというアクセス悪さ。空港ゆえに県内の何処から利用しても公平な「八方美人」的な位置にあり、県内どこからもアクセスに不便な場所に作られた空港です。

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そんな広島空港に無事到着。レンタカーで広島市内に向かう時に高架式の進入灯を発見しました。あの高さ位に滑走路があることになり、ざっと見て高さ4-50メートルといったところでしょうか? 広島空港は2021年7月を期限として空港民営化の方針が出されていますが、昨今のコロナ禍で外国勢どころか国内勢も入札に手を上げないのではないかという事態となっています。おそらく、三菱/東急あたりが破格の条件でしぶしぶ合意するのではないかと...。そんなことを考えながら出発したのでした。