日本航空JAL231(羽田→岡山) 最初と最後は桃太郎なフライトでした

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JR山手線・浜松町駅のプラットフォーム端には、毎月衣装が変わる小便小僧が立っています。羽田空港から岡山空港への便に乗ったのは、その服装が桃太郎サムライ姿になった5月の頃でした。搭乗するJAL231便出発は8時05分と朝早い時間帯で、モノレール乗り換えで浜松町駅に着いたのは6時台。桃太郎もまだ眠いのか、うつむき加減のままでした。

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いつもの通りに航空会社のカウンターで、「外の風景が見える窓側席を」と自分の希望を伝え、係の人に座席指定をして貰いました。自分が画面で空席を確認して選択すると、どうしても主翼より前方の窓側席で富士山が見られる席を狙ってしまう為、空港カウンターでお任せするのがガシャポンをしているようで楽しみがあり良いのです。

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「何がでるかは分からない、開けてみるまでお楽しみ〜」と娘がよく口ずさむ小歌の気分で搭乗します。座席番号も極力見ない様にして、ボーディングブリッジを歩いている途中でチラリと見るのです。 この日に搭乗するのは大福餅のカタチをしたエンジンを抱えたボーイング737-800型。JALが運航する205機なかで57機と一番数の多い機体です。ボーイング737-800は国内の空港で最も多く見かける機体ですが、JALが導入したのは僅か11年前だったりします。

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東京から岡山までの通常航路はこんな感じです。東京湾を西に出発してからは一路西へ。伊丹空港の離発着機体を避ける為に琵琶湖の手前で北側に避けて岡山空港へと目指します。羽田から岡山空港までは直線で576キロ。新幹線で3時間のところを飛行機だと僅か1時間で飛んで行けます。
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さてお楽しみの座席の位置ですが、右の主翼の真上となりました。窓際は窓際ですが、片側15メートルもある大きな主翼が邪魔して余り景色は見られそうもありません。翼をよく見るとウイングレットと呼ばれる大きな突起が取り付けられています。翼端渦を低減することによって燃費向上が図られているそうですが、500キロを超えるウイングレットを付けて重くしても燃費が良くなるというのが理解できない...。

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JAL/ANAに乗ると必ず聞くとにしている機内オーディオ・落語プログラムです。2018年5月JAL名人会は柳亭小痴楽さんの「一目上がり」と、柳家権太楼さんの「笠碁」でした。国際線ですともっと多くの演目が聞けるのですが、国内線では2演目のみというのが少し寂しいと感じてしまいます。

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ANAが入る第二ターミナル側の滑走路34Rを離陸し、東京湾上空でキツメの右旋回。この日は軽い北風が吹いていました。街を覆う灰色の雲の上に雪を被った富士山の頭が見えていました。あと5分程飛び、近距離になって機長アナウンスで写真のシャッター音が機内に響くのですが、このぐらいの距離でいつも探している人は、乗客ではあまりいないのかも知れません。

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この日は座席位置の問題だけではなく、薄曇りの空が視界遮り、地上の景色はあまりハッキリと見えない状態が長く続きました。仕方がないので目の前にある主翼を観察すると上昇、旋回、水平飛行と飛行姿勢が変わると、主翼の見え方も変わり力強い姿を魅せてくれます。

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南アルプスが眼下に見え、慌てて振り向く格好で撮影してみました。巨大で荒々しい姿の主峰は標高3,120メートルの赤石岳。大倉財閥の創業者・大倉喜八郎が自分が所有する土地の最も高いところに登りたいと齢八十八歳の時に思い着き、総勢200名以上を引き連れて(自身は駕籠に乗って)大名登山をしたことで有名な山です。

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南アルプスから西は雲上飛行が続き、降下中にやっと雲を抜けたと思ったら岡山空港まで間近に迫っていました。着陸寸前に見えた川沿いにはコンクリートや道路で用いられる噴石/砂用に削られた山が見え、遠くには山陰と山陽を隔てる中国山地の山々も見えました。

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開港30周年を記念して2018年3月に「岡山桃太郎空港」と愛称が付いてから初めての岡山空港です。荷物を受け取るターンテーブルに吉備団子を持つ桃太郎がどんぶらこっこと流れながら、来岡する人達に愛想を振りまいていました。今回は浜松町駅で桃太郎に見送られ、岡山空港で桃太郎の出迎えを受けた移動となりました。