日本航空JAL2185(伊丹→花巻)行くぜ東北、ツメクサ灯る花巻へ

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大阪・伊丹空港から岩手・花巻空港へと飛んでみました。伊丹ー花巻間は1日に4往復が設定されており、自分が乗った便は午後2時20分発→花巻3時40分着予定のJAL2185便で、夕日が落ちる前に宿に到着できる時間を選びました。エプロンに滑走して来たのは小型ジェットに分類されるエンブラエル170(E70)。ジェット機と云うと自分が操縦したことのあるサイテーション・ジェットが自分の基準となっている為か、「サイテーションの2倍はあるぞ、どこが小型だ!?」と小型ジェット機を見る度に1人ツッコミをよくしてしまいます。

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指定した座席に座り、機窓より外を撮影してみました。伊丹空港は旅館ターミナルから東南側の滑走路側に滑走/北西に離陸が常なので、機長席側(進行方向左手)に座ると地上職員による"お見送り"が見られる事が多く、目的地・花巻空港そばにあるイギリス海岸を上空から見たいのと併せて左側の窓側席を事前に指定していました。

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エンブラエル170は滑走路32Lを離れて、あっという間に高度を上げていきます。空港の敷地の向こうには猪名川が流れています。自分の子供達が見ているテレビ・アニメ「忍たま乱太郎」のメガネをかけた主人公の名前が猪名寺乱太郎という名前なのですが、猪名寺と猪名川は大和朝廷の職業部で新羅より献上された木工を得意とする人々を祖先とする猪名部氏に由来を共にする説もあるのだとか。

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離陸した機体は大きく左旋回をしながら、空港の上空を飛び越えて行きました。その時に撮影した動画がこちらです。駐機する機体がミニチュアのように見える絶景で、動画では右手(大阪市内側)から着陸してくる機体の姿も写っていました。

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上空からの千里中央の眺め。東西に中国自動車道が走っています。千里ニュータウンは戦後の深刻な住宅不足を解消する為に街の機能を全てセットで大規模開発された場所で、大阪から北に10キロとほどの千里丘陵でおこなわれました。結婚して団地に住み、三種の神器を持つのが夢の時代でした。

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大阪万博記念公園上空です。中央に映る「太陽の塔」の内部公開が始まり、今年一度お邪魔しました。その時に「こんにちは、こんにちは、世界の国から〜」で始まる歌「世界の国からこんにちは」が万博の主題歌だと実は初めて知ったのでした。それまではてっきり、昭和39年開催された東京オリンピックの主題歌だと思い込んでいました。

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京都の市街地南部を琵琶湖方面へと飛行中。宇治川の南には巨椋池と呼ばれる甲子園球場200個分もあった池を干拓した耕作地が広がっています。都の南を守護する朱雀が充てられた巨椋池は木津川、桂川、宇治川が合流する遊水池でしたが、洪水防止の為の河川付け替え、食料増産のための干拓事業を経て昭和16年(1941)に現在の姿となった場所です。

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雲が途切れて視界に入ってきたのは信濃川と本州日本海側唯一の政令指定都市・新潟市でした。見渡す限りの水田が広がる新潟平野ですが、現在のようなコメどころとなったのは戦国時代以降より続けられた干拓事業によるもので、それまでは広大な湿地帯の様な外海から離れた沼地=潟でした。写真左手に映る鳥屋野潟は潟の痕跡を残す場所のひとつです。少し東に進むと阿賀野川が日本海に注ぎ込み、左岸には新潟空港、右岸には新潟競馬場が見えました。

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暫くするとまた雲上飛行の時間となってしまい、再び雲の下の風景を目にできたのは花巻市(推定・豊沢湖)付近でした。この日に宿泊予定の台温泉の旅館を目を皿のようにして上空から探してみましたが、木造四階建ての小さな旅館をピンポイントで見つけることは叶わず。やはり1度も訪れたことのない場所を特定するのは難しい...。

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「ふるさとの山に向ひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」の詩でも知られる岩手山が見えて来ました。右手の盛岡市側へなだらかに落ちる稜線が優美で美しく、南部片富士と呼ばれるのも納得の姿です。盛岡市を挟んで立つ姫神山と岩手山を北上川を挟んで撮影したかったのですが、残念ながら上手くいきませんでした。

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盛岡市側より南に向かって目的地・花巻空港へ最終アプローチ中に何枚か撮影しました。眼下に北上川が流れています。宮沢賢治の「全くもうイギリスあたりの白亜の海岸を歩いてゐるやうな気がするのでした」より命名された場所を「イギリス海岸、イギリス海岸」と上空から探したのですが発見に至らず。そう云えば、空港の南側でした...。花巻空港はあまり利用する機会ないので、絶対見つけるぞと全精力使い果たした気分(。´-д-)疲れた。藩主へ献上する御用酒屋があったことに加えて、多くの名杜氏を生み出したことで「南部杜氏の故郷」と呼ばれる石鳥谷の集落を飛び越えて行きます。

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花巻空港に無事到着しました。宮沢賢治童話村のライトアップが素晴らしいとの情報を得て、急遽花巻に向かったものの、ライトアップ開始は訪問日より1ヶ月以上後だと気が付いたのが航空券予約後( 。º﹏º。 )。「このまま引き下がれぬ」と意を決して、白ツメグサが咲く姿を求めて北上川の土手へ向かいました。ボールの様なカタチの白ツメグサの花が西陽を受けて電灯様に輝くのを目にして、宮沢賢治の「おや、つめくさのあかりがついたよ」がどんな光景だったのかをやっと理解できました。