古代蓮の里にて、巨大田んぼアートの田植えと稲刈りに参加

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既に1年以上前となってしまいましたが、家族4人で埼玉県・行田市に出かけて参りました。モータースポーツ国内ライセンス取得の為に大昔に入ったJAF(日本自動車連盟)より毎月郵送される月刊誌があり、その折り込みチラシに"田んぼアート田植え体験"の募集を偶然目にして、家族4人での参加を申し込みをしたのでした。田んぼアートの会場は古代蓮の里と名付けられた大型公共施設隣りに広がる耕作地でした。

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訪れた6月下旬には行田市の花でもある古代蓮(行田蓮)が見頃を迎え初めており、木道が通された池には多種多様な蓮が咲いているのが見られました。古代蓮の里から500メートル程離れた位置に作られたゴミ焼却場の建設最中に、土中から出土した種子が自然発芽したものが古代蓮だったのだとか。バタバタと遅刻気味に家を出て、途中ワープを使ったのではと思われる速度でギリギリ滑り込みで会場に到着したので、蓮をのんびりと眺めていきたいとの希望は叶わずでした。今回の田植え体験はJAF埼玉支部の主催で、東京支部も参加させて貰っているカタチのようです。

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今回の目的である田んぼアートは1993年に青森県・田舎館村が村おこしのひとつとして初めました。田んぼをキャンバスに見立てて、色の異なる稲を絵具として用いて巨大で緻密な絵を描きます。上の写真は田舎館村で、2019年の田植え後比較的すぐに撮影したNHK連続テレビ小説「おしん」をモチーフとしたものです。田んぼアートは人気を博し、現在では北海道から鹿児島までの広い地域でおこなわれております。

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行田の田んぼアートは2015年に世界最大の田んぼアートとギネス認定をされた程の大きさで、隣接する50メートルの展望台の高さから見られることを前提として、斜めからの見て絵模様が浮きあがるように設計されています。この田んぼアートは種類の違う稲を用いることにより色の違いを出す手法を用いており、それを実現するのに通常の田植えでは見られない田植えガイド紐?が四方八方にと巡らされていました。色分けに使用されている杭の数はナント5,000本はくだらず、設計図面通りにできているか睨めっこをする根気のいる作業。

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不耕起栽培どころか、充分に代掻きして苗も事前に程よい位置に配置されと至れり尽くせりな田んぼでの田植えスタートでした。田んぼの前にあった貼り紙を見ると8色の稲を植え分けてコンドルを描くようです。たんぼアート完成が主目的となっているためか、雑草取りは不要なのか苗の間隔は余り気にせずバンバン植えろとの指示を受けて(ウソ)、宝さがしでもするかの様な和気藹藹さでドロドロの田んぼへと入ります。

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長靴は水が入り込んでしまうと身動きが取れなくなってしまうので、靴下の二重履きをして田んぼへと勢い良く走りこむ息子。スピードこそが命ばかしと猛烈な勢いで苗を植えていきました。田んぼのドロドロを嫌う娘は息子とは反対に決して入ろうとはせず、田んぼの端っこ畦で屈んで3つも植えたのだとふんぞり返って威張っていました。

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明けぼのや魚しろきこと一寸。季節がまったく違うか(*Ü*)。田んぼにはヤモリやカエル、オタマジャクシ等の水辺の生き物が多数。田植えをした跡を振り返ってみると余りのガタガタぶりに、これはさすがに良くないのではないか、後で地元の農家の人達が駆り出されて"やり直し"が後日なされるのではないかと心配になる程でした。

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作業後には手足を親水護岸の水辺で洗い流します。行田市は利根川と荒川に挟まれた土地で、市域に多く流れる用水路により作られた肥えた沖積平野です。春から秋にかけては水稲を、秋からはビール向け麦を作る2毛作も見られる地域です。

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地上50メートルの展望台から眺める、この年の作品「大いなる翼とナスカの地上絵」です。中南米で初めて日本人が移民した国がペルーであり、その120周年を記念したイベントとして今年の題材となったのでした。ナスカの地上絵も田んぼアートも上空から見て初めて分かるとい共通項で結ばれ、在日ペルー大使館初めとする協力得て実現したのだとか。ちなみに自分達アマチュア・ボランティアが田植えをしたのは赤枠で囲った場所でした。稲植え分けてや、色が入り組んだ場所は本職の方達の領域です。

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平成28年には最も長く続いているロールプレイングゲーム「ドラゴン・クエスト」と世界で最も大きい田んぼアートの会心の一撃たるコラボが実現。ドラゴンクエストの1年後には古代神話を主題とした「稲田姫命と須佐之男命」が180m x 165mの大きさの田んぼに見事描かれたのでした。

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参加賞として各種JAFグッズを頂き、「世界最大の田んぼア ート内で田植えと稲刈り 収穫2日体験」の1日目は終了しました。レッカーサービスカーの絵柄の入った、いつでもどこでも安心のJAFケンインチュウ(グレープ味)を頂きました。富士重ラビットスクータやイセッタに始まり、世界に10台も現存車がない希少車など手間ばかしかかる乗り物を乗り継いできたのですが、これまで1度もJAFのロードサービスカーを呼ぶ機会に恵まれずにこれ迄これました。

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田植えから4ヶ月程経過した10月の秋、再び古代蓮の里に戻って来ました。目的はモチロン稲刈りです。JAFよりの事前お知らせメールには田んぼがぬかるんでいる可能性があるので長靴着用とありましたが、見落としていて家族全員普通の運動靴でやって来ていました。

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渡された道具を見てみるとギザギザ刃のある鋸鎌で、それなりに使用感があるものでした。製造元は久喜市菖蒲にある70歳ちかい親父さんが赤めて打っている鍛冶店のもので、参加者1人に1挺は用意されていたようで100挺程は準備して有りそうでした。埼玉県で伝統的農鍛冶を続けているのは片手で数える程なので、野口鍛冶店は僅かに残る貴重なお店です。

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そんな鎌を右手に確りと持ち、左手で稲の外側をワシっと掴んで束にして稲の根元をザクっと切るべし。田植えの時には畦に3本植えただけで、たいした活躍もしなかった娘でしたが、稲刈りでは豹変し疲れを知らぬ人間コンバインと化けたのでした。本人曰く、「こどものなかで1番沢山刈り取った」と声高らかに自慢をしていました。

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黄金色のなかで、刈り取った稲穂を抱えられるだけの抱えて運ぶ息子。この日JAFイベント参加者で刈り取ったお米は精米後に自宅に送られて来ました。1人1キロで受け取ったお米は「彩のかがやき」とお米のブランド名が書かれていました。2018年は埼玉県の1等米の比率は91.4%(19年は84.3%)という気候の年だったからか、手に取ると白濁した米が多少見えるも美味しいお米でした。

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高さ50メートルのタワーに上り、田んぼアートを再び眺めてみました。田植え時には薄らとしか見えていなかった絵模様がハッキリと分かるようになっていましす。両翼を広げ襲いかかってきそうな勢いを感じさせる大コンドルとナスカの地上絵。端っこには行田の古代蓮も見えています。よく見るとコンドルの頭の部分には何も植えられていないのですが、これは夏の猛暑にて赤稲が発芽せずダメになってしまった為に禿鷹となってしまったからです(*Ü*)ナイショの話。