那覇から粟国島へ25分、チャーター機でゆく沖縄の空旅

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家族で沖縄に行って参りました。これを書いている令和二年の春も予定通りであれば、ジジババを合わせて家族6人での沖縄旅行を子供達の春休みにしている筈だったものの、猛威を振るうコロナウィルス騒動にて全予定を泣く泣くキャンセルしました。ここ粟国島に行ったのは何年か前の話しで、感染病を全く気にせずに旅行ができるのが"当たり前"という現在から考えると素晴らしい時期でした。

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那覇空港ターミナルビルより専用車に乗り込み、滑走路西側にあるジェネアビ区域へと向かって行きました。空港の敷地内ですので、自分達の真上を民間旅客機が飛んでゆき、三機のF15戦闘機がスクランブル発進で爆音を響かせて目の前を過ぎ去っていき、実に那覇空港らしいとスタートでした(任務中の戦闘機の写真掲載は自粛します)。

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自宅に1980年代と思われる、少し古い那覇の地図を見つけたので載せてみます。まだ首里城が広場となっており再建されていない頃の物です。ゆいレールは勿論なく、旅客ターミナルも現在とはだいぶ違った場所にありました。専用車に乗せられて向かったのは赤星で記した辺りで、つい先日使用が始まったばかしの第2滑走路との間には市内唯一の自然海岸・大嶺海岸の東側になります。第二滑走路との間に挟まれた事により、沖合のサンゴ礁と礁池がどうなるか心配...

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この日チャーターしたのはユーロコプターAS350、通称エキュレイユでした。海上を飛行する為か、脚の部分にあたるスキッドに緊急用フロートが左右各3つ装備がなされていました。エキュレイユは1970年代に開発された機体で、世界中の軍民で現在も広く使用されており、今世紀に入り、世界最高峰であるエベレスト(8878m)の山頂に降りた初めての航空機としても有名です。これの双発エンジン版であるツインスターは機長として操縦した事があったので、自分が副機長席にサイクリック(操縦桿)付きで座る事になりました。座席に座り外を眺めると、鮮やかオレンジ色の作業着着た地上職員さん。計器版の向こうに見える赤い毛糸は機体が横滑りしていないかを判断する立派な計器だったりします。釣り好きの機長が「大物狙いの釣りを途中でしたくなったら降りるので、あとは宜しく」と冗談で言われていました....

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那覇空港から離陸して、向かったのは本島の北西60キロに浮かぶ人口700人程の小さな離島・粟国島でした。粟国島は20年程前に上映された映画「ナビィの恋」ロケ地だった事が比較的有名らしく、せいぐぅー、林昌さん、美佐子さんと沖縄民謡のキラ星たる大御所達が多数主演された、中江裕司監督の沖縄愛溢れる映画です。最近では「洗骨」という奄美や与那国、粟国島等で僅かに残る遷墓の風習を描いた映画もこの島がロケ地として選ばれています。

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那覇からの日帰り海水浴ツアーで有名なヌガンヌ島(無人島)を北東側より空撮。島全体が珊瑚礁で囲まれており、その珊瑚礁の欠片でできた白い砂浜が一際海上で目立つ美しい島です。最近JALのTVコマーシャルで嵐メンバーが楽しそうに遊ぶ姿を撮影したロケ地にもなっていました。

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フラットディスプレイもない武骨なクラシックスタイルな計器版が素晴らしい。実はこの機体はエンジン不具合と推測される故障により海上不時着水を数年前にしており現存しておりません。機長さんは無事救出されたとのニュースで見た時には、ほっと胸を撫で下ろした記憶があります。

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西側には慶良間諸島、座間味諸島が見えていました。この海域は夏場にはカムチャツカ半島沖辺りにいるザトウクジラが暖かい海を求めて冬場に南下する場所で、寒い季節には多くのホエールウォチ船が沖縄本島、慶良間諸島から繰り出すのが見られます。上空からジュゴンでも見られないかと目を凝らしましたが、それらしき姿は全く確認できずでした。

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目的地の粟国島が遠方に見えてきました。おおよそ水面から300メートル上空、時速にして200キロで飛び続けていると、遠くに那覇泊港より出港したフェリー粟国(全長65メートル)が粟国島に向かって先行しているのを発見。フェリー粟国は那覇-粟国間60キロの距離を2時間で行くので時速30キロ程。あっという間に追い付き、船体の上空を追い越しました。

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火山島である粟国島全景の東側よりの眺めです。左側の島端が筆ん岬で島内最高峰87メートル、手前の港が見える場所が浜集落、その向こうには役所等がある東集落が広がっています。右手には長さ800メートルの粟国空港の滑走路が見えており、着陸に向かって島へと近付いて行きました。

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集落から灯台に続くグネグネ道が印象的で、集落にはフクギの防風林や石垣に囲まれた民家と伝統的な姿が見えています。眼下にはサトウキビ畑や玉葱畑といった島の農地が広がり、港湾施設に小中学校、村役場、発電所いった大きめ建物も見えます。「あいさつは みんなにやると いい気分」と書かれた道路脇の標語看板も肉眼で確認ができ、島の全てを一望することができました(*´艸`*)ウシシ

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粟国空港無事に到着。現在は新ターミナルがあるので、写真に映るのは既に無くなった粟国空港仮設ターミナルです。バスの時刻までだいぶ待つ必要があったので、「むんじゅる平笠ちゅらむぬや~」と歌いながらトコトコ歩き出したのでした。今年の春には粟国島から15キロ程南にある渡名喜島に、同じくチャーターヘリでサプライズ演出を実は三世代旅行で予定していました。家族がどの様な反応示すかを楽しみにしていたのですが、前述の通りにコロナウィルス騒ぎで取り止めとなってしまい不発。無期限延期です。高高度飛ぶ時間多い旅客機と比べて、地面近くを飛ぶヘリコプターは地上の景色がより近くで見られる面白さがあります。動きも固定翼機がほぼ直線番長なのに対して回転翼機は変幻自在。次の機会が何時になるかは未定ですが、早くその時期が訪れて欲しいと願うばかしです。