全日空ANA393(羽田→庄内)景色も食べ物もおいしい庄内空港へ

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山形県の日本海側・庄内地方にある「おいしい庄内空港」行きのANA早朝便に乗りました。日本国内には100近い空港があり、そのなかには関心を持って貰おうと強引に名付けたとしか思えない鳥取砂丘コナンや米子鬼太郎空港、コスモポート種子島等など変だと感じる空港名もあったりします。山形県は県東部に山形空港、県西部に庄内空港と2つの空港があり、2014年のカタチだけの公募で選ばれたのは投票率1%にも達しなかった候補名「おいしい山形空港」と「おいしい庄内空港」と云う、愉快な名前が付けられました...Σ\(゚Д゚;)おいw

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両空港とも「おいしい」で統一してしまったので、現地の地理に疎い人には間違えやすい名前となってしまっています。ピーチ航空やバニラ航空が各地に飛ぶ時代なので、よっぽど「サクランボ山形空港」と「ラ・フランス庄内空港」にでもした方が外部の人間にはわかり易いのだがと、ツッコミを入れずにはおれない空港へ向かうことになりました。

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バスラウンジから移動して搭乗したのは双発ジェット旅客機ボーイングB737-800型機でした。羽田空港発6時間55分→庄内空港着7時55分の1時間予定で、太平洋側から日本側へと本州を横断するフライトです。庄内空港は東京/大阪/仙台等の主要都市からの高速アクセスに乏しい山形県日本海地区への改善策として、山形県が1991年に設置した地方空港です。他の地方空港と同じく、ー当初は複数あった路線も採算が合わなくなり撤退を繰り返し、現在では庄内空港ー羽田空港を1日4往復する東京路線が残るのみのとなってしまいました。

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飛行したルートは凡そ此のような感じでした。東京湾を出発した機体は一路北へ向かい、那須や会津の山々を飛び越え山形盆地を右手に左旋回。庄内空港は海沿いにあるため、日中の海から吹く海風に向かって内陸側から着陸するのかと思いきや、いちど日本海に出てから海上アプローチをする経路でした。

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羽田空港のC滑走路を南に出発し、急上昇しながら北に向かって大きく旋回。この日はベッタリとした層雲が上空を完全に蓋をしてしまっており、上の写真に見える様に雲の"蓋"をハッキリと目視することができました。雲の上は晴れ渡った青空が広がるも、雲の下は薄暗い世界...。ここから先は雲だけが眼下に見える雲上飛行が続きました。

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東に奥羽山脈、西に朝日山地に挟まれた山形盆地に至り、本州に覆いかぶさった層雲とやっとのお別れ。吾妻山源流とする最上川が盆地中央を流れる姿が見えます。広き野を ながれゆけども 最上川 うみに入るまでにごらざりけり。この川が流域の穀倉地帯の田畑を潤し、米・紅花等の特産物を貿易港である庄内平野の酒田港まで運んでいました。

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修験道の聖地とも称される月山上空より庄内平野を眼下に収め、遠く北に東北随一の独立峰・鳥海山を眺めながら西へと進んでいきます。初夏を迎えて雪解けの進む雪山は白と黒/緑の鮮やかなコントラストが眩しい限り。鳥海山南麓の有名な「種まき爺さん」を必死に探したのですが、上空から見つける事ができませんでした。

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クラゲの展示で有名となった加茂水族館や湯野浜温泉を右舷に眺めながらの最終アプローチに撮った一枚。写真の奥に連なる山々には田川/温海など現在でも焼畑の伝統を現在に伝える地区があり、国内唯一のユネスコ食文化都市・鶴岡の緑豊かな奥座敷です。

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景色も食べ物も「おいしい庄内空港」に無事に到着しました。東西を向いた2,000メートルの滑走路には誘導路がないために、滑走路端に設けられた転回区域で回れ右をして空港ターミナルビルへと向かっていきました。今年の夏からはジェットスターが成田から庄内空港への就航が決まったおり、庄内地方には旅行者が増えそうな気配がします。この地方の魅力に取り憑かれてしまっている自分としても、次は家族旅行で来るぞと計画を練っていたりします。