ANA1088(米子→羽田)伯耆大山を上空から見る望みは再び叶わず

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まだまだ書き足りないと感じる中国地方の話しですが、このあたりで一旦切上げようと思います。米子駅で空港行きのバス待ちをしていたところ、バス停に入ってきたのは鬼太郎ラッピングバスでした。ゲゲゲの鬼太郎の作者・水木しげるが幼少期を境港で過ごした事にちなみ、境港の町おこしにと起用。米子空港も境港市内にあることにより愛称が米子鬼太郎空港となったので空港バスも鬼太郎仕様...。

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空港のほうも、ひとつの漫画/アニメに公共施設がコレだけ肩入れして良いのかと疑問に感じるほどの鬼太郎づくしです。到着ロビーにある旅客機に跨る鬼太郎の上には、鬼太郎・猫娘・砂かけばばあ、子泣き爺の大きな天井画。出発ロビーにも横幅10メートルはあろう大型妖怪ステンドグラス。鹿児島空港の桜島、岡山空港の桃太郎に松山空港のミカン等などを手掛けた静岡の会社による大作で、鬼太郎の森に妖怪達が賑々しく集まっている姿が描かれています。 

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荷物検査を受けた後の搭乗待合室にも「ぬりかべ」が道案内をしており、お土産屋にも純米焼酎ぬりかべが売られていました。ぬりかべは足を払うと消えるらしいので試してみたくなりました。妖怪づくしのなんとも愉快な空港です。

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さて、搭乗時間だとボーディングブリッジを渡っていると、ここにも妖怪達が潜んで?いました。このボーディングブリッジは予想もしていなかったので、「よ、ようかいが通路に映っている....」とつい嬉しくなってしまいました。地元の方がどう受け取っているかが少し心配ですがが、物見遊山で訪れた自分の様な人間には妖怪空港はウケが良い筈です。

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この日の座席指定は自分おこなっており、左主翼前のエンジンと翼が視界に入る席を押さていました。自分は翼と発動機が見えていないと宙を浮いている様な感覚になる時があるので、翼の見えない席はどうも気分が落ち着かない。

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おっ、妖怪の妖力のせいでか見送りの二人の写真が中心からズレている...。空港ターミナルビル前のエプロンをよく見ると、沢山の地上職員の方達が横一列に並んでいるのでした。ゆっくり前進していく機体に向かって皆手を振り、最後には一斉にお辞儀。地上職員による見送りは主に国内各地の空港で見かける光景ですが、見る度に背筋を伸ばして「自分も頑張らなくては!」と気分を新たにさせられます。

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山陰の米子空港から関東の羽田空港までの飛行ルートはこんな感じです。米子出発後に一路東へと向かい、琵琶湖、名古屋上空を経て遠州灘へ。そこから大島、房総半島を経由して東京湾へと向かいます。

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滑走路25を西に向かって米子空港を離陸し、左に180度旋回して機首を東に向けます。高度を上げていく途中で東西幅4キロ程mの弓ヶ浜半島を撮ってみました。 米子空港の手前(中海側)の浜沿いには国内最大規模の太陽光発電のパネルの北側部分が映っています。写真映っていない南側と併せて1万世帯以上の年間発電量があるのだとか。

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弓ヶ浜半島の東側の眺めです。太古よりの伯耆大山による土砂流出によりできた半島と言われていますが、その伯耆大山の厳しい北壁からの土砂が少なくなり東の美保湾から徐々にやせ細っています。

そう、大山は砂防ダムがいっぱいだから(*´○`)o♪

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出発前より曇り空でしたが、美保湾上空で雲に突入してしまい地上は見えなくなってしまいました。空は高くなればなるほど澄んでいく、地上ばかし見ていないで、宇宙の美しさを楽しめと言われているかの様です。

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仕方がないので、自分の機内の過ごし方の定番である機内オーディオ番組・全日本寄席を聴くとしました。搭乗した月は入船亭扇辰さんの悋気の独楽、「肝心のしんぼうが狂うてます」で締める有名な上方落語。もうひとつが三遊亭鬼丸さんの御神酒徳利。こちらも有名な上方の噺と、珍しく2つとも上方落語でした。

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東京まで始終窓の外を気にしていましたが、特徴のある場所で見えたのが名古屋港だけ...。自動車産業の力を背景に輸入額より輸出額の方が大きい国際港として有名です。せっかく進行方向左側に座っていたにも関わらず、富士山の頭すら見えない残念な曇りぐあい...。

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東京湾に入り、オリンピックでカヌーや自転車の競技場となる中央防波堤埋立地を飛び越えていきます。大田区と江東区による都内領土問題が勃発しており、東京都が江東区86.2%、大田区13.8%の調停案を出すも、両区とも全島帰属を求めてオリンピック前から熱い闘いが繰り広げられている場所です。この時はまだ茶色の地面が広がっていましたが、最近ではだいぶ緑が増えてきています。

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羽田空港の滑走路16Lを横目に通り過ぎ、南風時に使われる滑走路22に降りて米子空港→羽田空港への移動はおしまいでした。これまで何度も山陰上空を飛ぶ旅客機に乗るも天候に優れず、伯耆大山の全体像を上空から見たことはありませんでした。米子空港出発時の地上職員達の素晴らしい見送りを吉祥と捉えて、今回はこそと思ったのですが、妖力で護られているのか、はたまた「また戻ってこい」と言われいるのか、その姿を今回も見ることはできませんでした。