タカオ599ミュージアムで高尾山域の生態系に圧倒される

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東京西部・多摩地区での業務が予想より大幅に早く終わったので、打ち合わせ時の話しの話題にでた高尾山へ行って見る事にしました。立川駅名物の(旧)奥多摩そばで腹拵えをして出発。

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高尾駅で京王線に乗り換えて、京王高尾口へと向かいます。ホームまでの途中で「高尾599ミュージアム」の宣伝ポスターを見かけて、此処に行くことに決めました。子供が生まれてからは高尾山に1度も来ていないので7年以上はご無沙汰中なので興味津々。

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小学生の遠足が記憶で一番古い高尾山。山好きな妻とお手軽ハイキングで何度も来ているので、馴染みのある風景ですが、左右の天井付近にある行燈のようなライトは昔からあったか記憶にハッキリせず。

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ホームから改札口へと向かって出てきたのが此処の空間。まるでコンサートホールの様です。一昨年に駅近・温泉施設開業と併せて、高尾山口駅を大改装したとは聞いていましたが、予想以上の変わりぶりです。ちなみに、中央の太い柱はエレベーターを木材で目隠ししているもの。

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杉材に囲まれた改札口を抜けると、今度は見た事のある風景が広がっていました。紅葉前の平日なので閑散としていますが、ピーク時期には渋谷のスクランブル交差点かと思わされる大混雑となる駅前。この日はスーツ&革靴(ソールはゴムでない)の格好でしたが、高尾山なら登頂できるかと少し逡巡した程に良い天気。

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案内川に架かる橋の上から振り返ると、新しくなった駅の入口をよく見ました。木製の大型なひさしに目が行ってしまいがちですが、頭の中でこれを取り除くと昔の高尾山口の駅の姿と大して変わっていません。建物自体の上っ面だけが変わって、印象が変わっただけと理解ってなぜか安心しました。

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高尾山入口からケーブルカー駅へと続く参道です。蕎麦屋、甘味処、土産屋と観光地の定番が左右に並んでいます。

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街道の雰囲気が感じられる国道20号を進み、今回の目的地「高尾599ミュージアム」へと進みました。この国道20号は旧甲州街道だと理解していたのですが、旧甲州街道は高尾山の北側の小仏峠を抜けていき、相模湖に至るまでは違うルートとなっていると地図を眺めて初めて分かった次第です。

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何処に新しい博物館ができたのかと思っていたら、高尾自然科学博物館があった場所でした!ミュシュラン3つ星効果なのか、八王子市の遺産がまさかの復活を遂げていました。

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博物館前の芝生広場には高尾山の標高を表す「599」をかたどった記念碑。

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タカオ599ミュージアムの入口です。 タカオ・ゴーキューキュー・ミュージアムと読むそうです。

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体育館を思わせる天井の高い建物。中央には16台の展示台が置かれ、高尾山域に生息する昆虫や草花、木の実等が陳列されています。高尾山域には1,300種の植物と3,000種類の昆虫があるとかで、国内でも有数の生物の宝庫だとか。お手軽ハイキングのメッカとしか考えた事が正直ありません…。

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透明なアクリル立方体に閉じ込められた標本は、まだ生命を宿しているかの様な状態。上の写真は猛毒注意のカエンタケです。関西で生息するのを聞いた事がありましたが高尾山にもあるとは驚きでした。キノコと言うよりは珊瑚のようで、山で見つけたら思わず手で触れてしまいたくなりそうで怖いです。

この他にも蝶が飛び立つ瞬間をコマ送り撮影でしたかの様な展示があったりと、魅入ってしまうモノが多く見応えがあるので結構楽しめます。

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高尾山もジオラマ展示。登山後に眺められれば、その日どこを歩いたのかをよく理解できそうです。こあたりは1億年前は海のなかで、その後の地殻変動で海底が隆起した場所だとか。高尾山の地層は平らな層が積み重なっているのでなく、それが垂直に立っているのが特徴となっていると山中の案内板にあったのを思い出しました。

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橅の木が書かれた壁面に猪、狸、ムササビと高尾山に住む動物の剥製が展示されています。そこでプロジェクトマッピングを使い、四季折々の高尾山での生物の営みが音楽と共に映され、その多様性に惹き込まれるものを感じました。

高尾山は年間数百万人が訪れる大観光地です。通常、人が多く入ると自然はその負荷に耐えきれずに崩壊してしまうのが常ですが、この高尾山にはそれだけの人が入ろうが、高速道路で山中をぶち抜かれようが、駅前温泉で地下2,000メートルをボーリングされようが、山中に生息する生き物を支え続ける強さがあるのだと思わされました。

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併設されている喫茶店でサイホン式での高尾コーヒーを頂きました。高尾山に因んで命名された葡萄はありますが、高尾コーヒーは名前だけで、海外ブレンドだとか…。小笠原島で採れるコーヒーより貴重なのではと一瞬色めき立つも、店員さんの説明を聞きガッカリです。

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無料で配布されていた高尾山マップを見ながら、家族での秋の紅葉狩りをコーヒー飲み終えるまでに完了。博物館ではなく山の中で、子供達の記憶に残る体験をさせてあげたいところですが、力不足につき、いつものオチャラケで終わってしまいそうです…。

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帰りは表参道から、もみじ通りを通って高尾山口駅まで戻ります。博物館での感動で、高尾山の生きた生物を見たいとの欲求と戦いつつも、楽しみは今度の家族旅行でと自分言い聞かせていました。

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高尾駅でJRに乗り換えます。ここは1/2番ホームなのですが、年配の男性が頻りに天井を撮影していたので「何を撮られているのですか?」と声を掛けて見ました。

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このホームの31番と33番の柱には太平洋戦争時の空襲の跡が残っており、戦闘機からの銃跡が残されていると教わりました。話しを聞くまでは、自分はまったく気が付かなかったので驚きました。ホーム上に解説板等は一切ありませんが、確かに銃跡の残る柱だけが塗装されておらず、JRも意図的に残しているのが理解ります。

帰り際にこんな事もあり、短い時間での高尾訪問でしたが、得られるものが多く有意義に感じられた半日を過ごせました。次は家族での高尾山登山で訪れる予定です。