タイ航空TG622(バンコク→関空) 着陸寸前に突風襲撃の肝を冷やす

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出張業務を終えてバンコク・スワンナプーム国際空港にやってきました。この夜に搭乗するTG622便はバンコク23:30発→関西空港07:00着予定の便。搭乗日に翌日にどうしても外せない用事が大阪であり、極力さけていた深夜便に乗ることになったのです。

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スワンナプーム空港出発ロビーの顔となった12体の夜叉像の一体・トーサキーリワン。セイロン島を支配する 悪魔の王トッサカンと象の子供と言うことで、よく見ると鼻が象のようにも見えます。トッサキーリワンと兄弟の赤色のトッサキーリートンが対になり門前を守っているのをタイのお寺ではよく目にします。この夜叉像を見ると、タイを出発だといつも実感します。

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この日はターミナルビルから直接ボーディングブリッジでの乗り込みでなくバス移動でした。搭乗機はヨーロッパの雄・エアバス社の350型機(A350-900)、主翼幅65メートル/全長67メートルにもなる大型双発ジェット機。タイ時間で午後11時は日本時間午前1時となり、普段は10時前に子供達と寝ている自分には目を開けているだけで苦行のような時間帯でした。

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小型機ばかりですが自分は遊びとして6ヶ国で飛んだコトがあるも、固定翼機は米国製しか経験が殆どありません。欧州機でログブックに記帳したのを見つけ出そうとしましたが、フランスROBIN社製の機体でアクロバット飛行訓練のみ。欧州機はどうも気持ち的に馴染めなく、抵抗をいつも感じてしまいます。LCCを中心に国内でもエアバス機には乗客として沢山乗っていてもダメなのは、詰まるところ自分は、欧州機はどこかで信用できないのだと思っています。

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ただし座席で落ち着いてしまえば、機内の快適性はボーイング787等と同じく次世代旅客機だけありA350も心地よく、前席後部に設置されているのモニターもさすがの鮮明さでした。いつもの事ですが隣りが空席(さらに隣りも空席)で3席一列を占有でき窮屈さはエコノミー席でも感じませんでした。

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早朝からカンヒンロン製造の鍛冶屋見学に行き、日中から空港に向かう直前まで仕事をしてと動き回っていたので疲れてしまい、スワンナプーム離陸後すぐに寝入ってしまったようです。

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雲海に太陽が昇る前に目が覚めました。夜明け前の静かな時間です。妻と結婚したばかりの時にウズベキスタンへ正月旅行に出かけた時に乗った、ウズベキスタン航空イリューシンIL-62の飛行騒音の機内への入り込みの酷さが凄かったのを思い出してしまいました。

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機内エンターテインメントで尾翼に設置されたカメラを見られるコトを着陸前に発見。機体は神戸空港間際まで来ており、上の写真は関西空港へ向かって大きく右旋回している最中です。着陸に向けて高度を落として行く途中は結構揺れ、機体が空気の大きな瘤にでもぶつかったのかという縦揺れも一度あり、天候が荒れているようでした。

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前方の海上に浮かぶ関西空港の空港島が見えてきました。陸地側にある滑走路24へ着陸するようです。この日は急速に発達した低気圧により、関西空港のある近畿地方には春の嵐が吹くと予報が出ていたようです。

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尾翼からのカメラを座席モニターで接地の瞬間を見逃がさないぞと凝視していると、機体は滑走路の中心へと真っ直ぐに当初降りようとしていました。高さにして数十メートルでしょうか? 強烈な突風に煽られたらしく機首が着陸寸前でセンターラインから右に流される瞬間が目に見えました。上の写真がその瞬間を捕らえた1枚です。操縦席では警報機が作動したのか分かりませんが、自分はこれはヤバイっと手に汗を握り、足を床に踏ん張っていたのを覚えています。

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結論から言えば、着陸事故は勿論起きずに無事に接地。これまで尾翼から機頭を見下ろす視点で着陸を見たことがなく、今回が初めて。カメラ視線で見た初めての着陸シーンは身体を硬直させられてしまう程に迫力あるものでした。

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着陸後に気になって航空気象情報を確認すると、風は25025G35(真北から250度方向から25ノット、突風35ノット)と書かれていました。関西空港の滑走路は卓越風を考慮して北東から南西(240度方向と60度方向)に向かって設置されています。

当時風は真北から見て250方向(南西)から吹いていたので、強い向かい風のなかを順調に降りていき着陸に向かっていた筈です。そこに35ノット(瞬間風速18m/s)前後の強い突風を横から受けたのが、今回の肝を冷やされた場面だったようでした。