美園いちごランド・オリジナルいちご品種レイベリーは全て企業秘密?

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ここ半年間は縁あって旧浦和市の東側にあたる木崎/三室村地区にほぼ毎週通っていました。浦和の「浦」は陸地が湾曲しているところにに湖海が入り込む場所の意で、縄文時代まで東京湾を経て海とつながっていた名残からだとか。八代将軍・徳川吉宗の時世にこの地が開拓されるまでは、大宮から川口に至る浦和東部が見沼と呼ばれる広大な沼澤地だったと知ったのは最近でした。

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今回初めて訪れた「美園いちごランド」さんは、そんな開拓地・見沼田圃で既に10年以上営業をされている観光農園で、いちご狩りの定番品種・紅ほっぺに章姫、それに加えて美園いちごランドのオリジナル品種レイベリーが楽しめると聞き娘と2人でやって来ました。

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クルマで美園いちごランドに最初向かうも駐車場は満車と言われ、園スタッフに言われ500m程離れた市営の大崎公園へと誘導されました。市営公園の駐車場を自社の予備駐車場として誘導しても良いのかと疑問も浮かびましたが、駐車場が広くガラガラだったので、そんな疑問はスグに忘れました。

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駐車場からテクテク歩き、アスファルト廃材受入工場、巨大な清掃工場・グリーンセンター大崎を眺め、ステンレス鋼材工場の脇の道を通り「美園いちごランド」にやっと到着。空が広いと感じさせる空間に農地と巨大工場が隣接する場所にありました。

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駐車場が満車と聞いていたので予想はしていましたが、大勢の親子連れで賑わいを見せていました。イチゴの白い花を付けたオリジナルキャラの顔出しパネルでお出迎えです。

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店舗に入って直ぐに行列ができており、これがイチゴ狩りの順番待ちかと最初は思い並ぶも列が進むとすぐにイチゴ販売の大型ショーケースが見えてきました。妻と息子に「レイベリー」という此処でしか育てていない品種のイチゴをと並び続けるも自分達の直前で完売...。

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美園いちごランドのホームページには「※当園は予約制ではなく当日の受付順です」と「ご予約で待たずに直ぐに楽しめます。イチゴ狩りWEB予約はコチラ」とどちらが正しいのか分からない文言がトップページにあり困惑しました。現地に行けばなんとかなるだろうと、受付に行くと無事に順番待ち券を貰うことができました。一般2,200円、小学生1,800円、3歳以上1,500円と少し相場より高めの値段設定でしたが、レイベリーへの期待もあり黙って支払いを済ませます。

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指定時間にビニールハウス前に集まり、メガホンを持った女性スタッフより注意事項の説明。この辺りの手際の良さは大量の客扱いに馴れており、これまで訪れた家族経営が多い観光農園とは少し毛色が違う印象だなと感じました。

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ビニールハウスに入った様子。直線50メートル以上ありそうな大きな建屋です。ここが本日の戦場となる場所で、屈まずにイチゴ狩りが楽しめる高架栽培は、ちぎっては食べ、ちぎってはまた食べと歩みを停めずにできる楽々仕様。

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大きいの採れたよと娘が見せにきてくれました。長い円錐型が特徴の静岡県の代表種・章姫(あきひめ)。酸味が強くなく子供達でも口にし易いイチゴです。美園いちごランドでは章姫の他に紅ほっぺもありました。紅ほっぺは章姫と幸の香(さちのか)を掛け合わせた品種で、イチゴ大国静岡県の生産の8割を現在占める人気種です。

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そして、やって来ましたレイベリー。このために美園いちごランドまで来たと言っても過言でありません。頭上に掲げられた看板に「レイベリー 当園オリジナル品種」と神々しく書かれています。早速試してみると、飛び抜けて美味とは感じませんでしたが、同じビニールハウスにある章姫、紅ほっぺ同様に甘い美味しいイチゴでした。

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レイベリーは美園いちごランドで偶然発見された品種ぐらいしか情報が見つからず、どうも違和感を感じていました。多くの農業試験場で長い時間と労力をかけて生み出される新種が一農園でもできるのかと興味を持ち、一世代限りの突然変異ではなく、新種と固定するのはさぞかし大変だったのではないかと推測していたのです。

商売っ気のある園のようすを目の当たりにすると、新種発見の話しを大々的に宣伝に使っていても不思議でないと感じたのですが、レイベリーのレイは娘さんの名前から因んだぐらいしか分かりませんでした。章姫と紅ほっぺ以外にも当時は育てていたかも知れないので、どのような掛け合わせなのかも分からずです。

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園内のスタッフ2名に「レイベリーの味の特徴は?」と聞いたところ判を押したかのように2人共に「企業秘密です」と言われてしまいました。レイベリーの苗を自分が求めたなら回答として理解できるところですが、甘味が強いや、酸味がある、果汁豊富等の味の説明を求める質問に対して「企業秘密」との回答。質問と回答のちぐはぐさに、レイベリーそのものに対して疑念を抱かされました。

2人目に聞いた時には味の特徴を聞いてもダメだったので、言葉を代えて「レイベリーはどういうイチゴなのですか?」と会話の糸口を探るも「企業秘密です」と繰り返され、また煙に巻かれてしまいました。多くの客対応で忙しく、適当に配われたのだとは思いますが、あまり良い気分はしませんでした。答えは「甘いイチゴですよ」の一言でも良かったはず。

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オリジナル品種でなく、オリジナルブランドとあったならば、美園いちごランドで育てた既存種にレイベリーとブランド名を付けたのだなと理解できるところですが、ホームページ上も園内もオリジナル品種、美園いちごランドのみと明記されています。農産物は完全に自分はシロウトなので、疑問は感じるも答えを見つけ出せずで今回は終了です。

いちご栽培(観光農園ではない)をしている知人が複数いるので、この辺りの話しをお酒を勧めながら聞いてみようと考えています。県主導での新種開発はとっくの昔に時代遅れとなり、ヤル気のある農園が各々開発をしている時代だと言われるのか、儲けられれば良いと無秩序な荒野が広がっているのか。どちらもそうだと言われそうな気がしています...。