吉野の酒蔵・美吉野醸造で30年物の古酒を譲って頂きました

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奈良県南部を流れる吉野川(紀の川)沿いには、自分が訪れた事のある酒蔵だけでも5軒あります。桜で有名な吉野山にも程近い、美吉野醸造さんに3年ぶりに今回はお邪魔してみました。

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美吉野醸造は国道169号/近鉄線の通る吉野川右岸より美吉野橋を渡った左岸側にあります。上の写真は南詰側より北側望んでい、近鉄の電車が走っているのが写っています。立っている場所の傍には役小角の像と、碑に「音に聞き、目には未だ見ぬ、吉野川、六田の淀を今日見つるかも」と万葉集の詩が刻まれていました。

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南詰の交差点に美吉野醸造の蔵と昔の店舗が建っています。自分の幼い頃の記憶では、此方にお酒を買いに来た記憶があるのですが、

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大人になってからは川沿いのこちらの酒蔵にお邪魔した記憶しかありません。看板に出ている「花巴」は、花はサクラを、巴は広がりを意味する美吉野醸造さんの代表銘柄です。

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「花巴」は吉野山で昔に造られていたものの、火事で酒蔵を消失。1912年に吉野川を望む六田に蔵を新たに構えてからだけでも、既に100年を超える老舗酒蔵です。参照までにですが、先程見た吉野川を渡る美吉野橋は昭和11年(1937年)に架かりました。

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蔵の中にお邪魔しました。3年程前に妻と来た時には橋本杜氏に次々とお酒を試飲させて頂いたのを思い出します。今回は橋本杜氏のお母様より次々と「わんこそば」状態でドンドン試飲。30年物の古酒は紹興酒のような味わい。

中央左にあるオレンジ色の少し細い瓶で、ラベルに花巴2003年と書かれている古酒。それと、中央のラベル貼られていない瓶(1988年の古酒)を譲って頂きました。この2本は妻と母親への誕生日プレゼントになる予定です。

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蔵の奥側(川沿い)にご案内を頂きやってきました。美吉野醸造さんは奈良県内の農家の方に委託栽培をされていて、幾つかの稲を貰い受けて樽で育ているそうです。上の写真にある稲は確か日本酒米としてよく耳にする五百万石だったと記憶します。

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ヒゲのないのが美吉野醸造で主に使用される「吟のさと」。米、水に加えて酵母まで地元(酵母は無添加)と、その土地の味を最大限表現する酒造りを橋本杜氏は現在されており、日本酒の新しい方向性を打ち出そうとしている事で有名になりました。

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奥六田側の柳の渡しは現在の美吉野橋付近にあったと教わったりと、昔の話しを聞かせて頂けました。前の晩が嵐のように風の強い日だったので、よく晴れ渡った心地よい秋晴れの1日でした。川を通る風が心地よかったです。

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伊丹空港へ向かっていると思われる旅客機が北の空を東から西へと飛んでいくのが小さく見えます。古酒2本をお土産に帰宅することにしました。

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吉野の風土に触れながら飲んでこそ、最大限の味わいが期待できる美吉野醸造のお酒。貴重な古酒を譲って頂いたのですが、吉野から遠く離れた我が家で呑んでも同じ様に吉野の味がするかが心配です。