京都迎賓館・一般公開に行ってみました

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京都御所内にある京都迎賓館の一般公開に出かけてみました。京都迎賓館は、2015年に海外よりの国公賓をお迎えするために日本文化の中心地・京都に開館した国の迎賓施設で、東京に1件、京都に1件と国内に2件しかない施設のひとつです。

昨年の春に公開された時に内部を見させて頂いたことがあるので今回で2度目の訪問になります。

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最寄り駅の烏丸線今出川駅 より築地塀に沿って御所の北側の入口へ向かいます。

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目的地の京都迎賓館は御所の東北側にあり、江戸時代には公家の邸宅が立っていた場所で、最近までグラウンド?があった場合に建てられたそうです。

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訪れたのは数ヶ月前でしたので緑に精彩を欠き、寂しい雰囲気に見えてしまいます。

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 途中で京都迎賓館一般公開の立て看板があり、しばらくすると受付が見えて来ました。

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今回の訪問は、公式ツィッターで京都迎賓館のガイドツアー当日券が配られるとの情報を得て当日の朝に急遽決めました。到着した時間のタイミングが悪く、参加できるガイドツアーは到着後1時間となってしまい、梨木神社の染井の水を汲んだりして時間調整。

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参観入口にあたる迎賓館の西門(正門からは入れてもらえない)から入り、手荷物検査を受けてから地下駐車場からの車道を上がり正面玄関に到着しました。

正面玄関の大きな扉は樹齢700年の欅の一枚板。国公賓訪問時には、正面に屏風といけばなの設えが設けられるとガイドさんよりの説明。

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館内に入ったところです。屋根が庭側に傾斜があり、自然と園庭に視線が向くような設計となっているのがわかります。庭園側の障子は雪見障子でしょうか?

正面玄関で靴からスリッパに履き替えましたが、国公賓客はそのまま靴で歩けるようにと、廊下の板には特殊加工がされているそうです。

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「聚楽の間」に進みます。晩餐会等での随行員の待合室等の目的で此処は使用されており、部屋の名前の意味は聚(寄あつまる)+楽(安らかに楽しい)と教わります。

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西陣織を使用した安楽椅子が12脚並んでいました。

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「夕映の間」に進みます。ここは大臣会合や晩餐会の待合として使用される場所で、東の壁面には京都の東聳える比叡山月が照らす「比叡月映」が、

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正対する西側には、愛宕山に夕日が沈む風景を描いた「愛宕夕照」。共に絵画でなく織物で出来ており、比叡月映は374色、愛宕夕照は325色もの糸が使われてるのだとか。一見では日本画のように見えますが、空のボカシ具合を見ると織物で表現しているとは驚かされたました。

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 建物の内側には池があり、ちょうど清掃作業をしている最中でした。定期的に池の岩を動かし、苔が付かないようにしていえうのだとか。

池の反対側に見えるのは東西の建物をつなぐ廊橋で、あとで渡ることになります。

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京都迎賓館で最も広い「藤の間」、円卓を並べた場合120名が利用でき、先程の広間と同じく綴織りの技法で制作された艶やかな壁画がありました。こちらは1,000色を超える糸が使用されている大作です。

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天井の照明も凝ったつくり。

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円卓でのテーブルセットが金色の屏風の前に展示されていました。近くで見れないのですが、食器類の製造メーカーがどこか気になってしまいました。

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藤の間の奥には、舞や能、雅楽などが披露される舞台があり、その舞台扉には人間国宝・江里佐代子氏作の戴金が施されています。

戴金は金箔、銀箔、プラチナ泊を重ねた状態で切断して貼り付けたもので、今回の京都迎賓館のなかで自分には一番気になった作品でした。

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こちらは賓客だと見ることはないだろうと思われる和厨房です。ここで調理された料理は次の「桐の間」へ。

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更に進むと「桐の間」が現れます。和の晩餐会が開かれる部屋で、自分が立っている場所は舞台となるところで舞子や芸子の芸が披露されるとの説明あり。

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この長いテーブルは全長12メートルもある漆の一本仕上げの座卓で、たしか吉野の古い材木を使用したと聞いた記憶が・・。正座に慣れない海外からのゲストのためにか、掘りごたつ式となっていました。

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座卓の後ろ姿のアップです。漆絵で日本国政府の紋「五七の桐」が描かれていました。 この紋章は京都迎賓館の紋章でもあるそうです。

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桐の間からも庭園がよく見渡せます。

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先程はガイドツアーでの経路の都合で、調理場から桐の間に移動してきましたが、本来はこちらの通路から「桐の間」へ向かうようです。

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夕映の間から見えていた廊橋を渡っていると、橋の南北で池の深さが違うことに気が付きました。橋の北側は賓客の宿泊施設等があるのですが、こちらは公開されておりません。人間国宝クラスが作った調度品に囲まれた部屋がどのようなものなのか、写真でも良いので見てみたいものです。

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池に立派な鯉と舟遊びをするため和船がありました。放たれている鯉は新潟県山古志村よりとの説明。

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写真中央の鯉は天皇陛下由来の鯉だとか。

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和船越しに園庭眺めて今回のガイドツアーは終了です。この和船、現ブータン国王ジグメ・ケサール・ナムギャル・ワンチュック殿下が来日時に王妃と乗られていたものでした。前回訪問時にはそうと気が付きかなかったので嬉しかったです。

現在、迎賓館を訪れられるスケジュールが公開されており、国賓の来日等がなければ5月6月は訪問可(水曜日定休)となっている模様です。京都迎賓館一般公開について : 迎賓館 - 内閣府