JR九州 SL人吉(人吉→熊本)もくもくけむりも力いっぱい - 沿線の人達が手を振ってくれるのが嬉しかった乗車

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「かわせみやませみ」で人吉入りした記事を以前に書いてからだいぶ経ってしまいましたが、今回は帰路に乗車した蒸気機関車「SL人吉」のレポートです。

乗車券はJR九州のホームページで前日予約して確保。大人1人の代金は乗車券と座席指定料を合わせて2,570円(片道)と思ったよりも手頃な価格でした。

人吉ではトンカン・トンカンとマイ包丁作りの鍛冶体験をしていたのですが、このあたりの話しは愛知・岐阜・岡山・島根と鍛冶関連の話しをまとめてブログにそのうちUPしたいと考えています。

www.waypoints.blue

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SL人吉は県庁のある熊本市と熊本県南端の人吉を週末を中心に1日1往復している観光列車。今回は人吉発のに乗るために人吉駅に14時前に到着して、駅付近のお弁当屋で名物の駅弁やまぐちさんで「栗めし」を購入して蒸気機関車がやって来るのを待っていました。

くだり 熊本発 9:45 人吉着 12:09
のぼり 人吉発 14:38 熊本着 17:14

一番上に駅弁をホームで販売されている菖蒲さんが写っていますが、残念ながら改札を出て左手にある売店で既に購入してしまい、少し悔しい思いをしました。駅の西側にある100年を越す人吉機関庫脇から、SL人吉が蒸気を上げてホームへ向かって来ています。

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推進運転(バック)で入線して来た蒸気機関車SL人吉。乗客の殆どがカメラやスマホで先頭車両まで来て入れ替わり立ち代りで記念撮影をしていました。

熊本から乗った「かわせみやませみ」もそうでしたが、観光列車は浮ついた雰囲気あってこそ、楽しいものです。

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列車に乗り込んでみました。木材を多用したレトロ調のデザイン監修は水戸岡鋭治。午前中に乗車した「かわせみやませみ」とは方向性が大夫違うように感じます。

白抜きの暖簾の「86」はSLの形式で、大正時代に国内で初めて量産された8620型の愛称ハチロク、その隣の丸に山のような模様は人吉の人をデザインしたものだと聞こえて来たツアーガイドさんのお話し。

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平日の乗車でしたが売店コーナーが営業中。軽食、飲み物にお土産が売られていました。

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自分の席は横2名掛けの座席でした。新幹線(普通車)よりも広めのテーブルがあり、購入した駅弁を広げても充分な大きさ。

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座席からの車内の様子です。自分の座席の隣シートは団体ツアーガイドさんがおり、写真に写っているのは台湾から来られた旅行客でした。

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駅で人吉の方々よりお見送りを受けながらの出発。「汽笛一声人吉を~、いま我が汽車は離れたる」と心の中で唄っていると、力強く進み始めました。

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人吉駅に隣接する人吉鉄道ミュージアムMOZOCAのミニトレイン側からもお手振り&写真撮影を受けます。ホームが外から見えるのでギャラリー多数。

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さすが蒸気機関車、黒煙を吐きながら加速していきます。SL導入時は全国で嫌われたと言われるのが分かるような気がするぐらいに、モクモクとした黒煙が降って来るかにように思えました。

沿道を見ていると、子供の健やかな成長を願う「きじ馬」のカタチをした特別仕様な2輪車も、旗を振りながら並走してくれました。

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鉄道の旅の最大の楽しみの駅弁は「栗めし」とヤッホーブルーイングの蛙缶「僕ビール、君ビール」。人吉球磨地方は和栗が結構取れるらしいです。

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走り始めて暫くしてから社内散策に出かけてみました。こちらは先頭車両でSL文庫が手前に、奥(最先頭)には展望ラウンジが。何か音楽を流すとしたらジャズが似合いそうと感じました。

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熊本まで幾つかの駅に停車していき、一勝地駅を出てところの山から川が流れ出てくところの集落が気に入り撮影。

沿線にはSLを一目見ようというと待ち構えている人達も多く、沢山の人がSLに手を振って挨拶しているのを見ました。

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車掌さんより乗車記念証を受け取った時に、売店側に記念スタンプを記念証に押せると聞き、折角だからとハンコを貰ってみました。

座っていると気にならなかったものの、立ってスタンプを真っ直ぐ押そうとすると上手くいかず、すこし斜めなってしまいました。思ったより揺れがある?

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ついでにと、売店で焼酎アイス購入。焼酎をシャーベットにしたものとバニラの2層構造アイスを美味しく頂きました。

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球磨川に添って走っています。緑の山々や藍い川を観ていると、暑い夏休みこそ此処の路線は似合う気がしました。

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肥薩線の坂本駅にも暫く停車。前を行く女性乗務員さんは機関士さん達への飲物を持っていました。客車は冷暖房入の快適な空間でも、機関室は機関車の炉を抱き抱えるような構造なので、夏はさぞ暑かろうと思われます。

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機関車を前から見たくて歩いて来ました。山間の駅舎という趣きで、もう暫くいたいと感じましたが、出発の鐘の合図に促され再度乗車。

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山間部を抜けて八代に出ると耕作地が沿線に広がっていました。教科書でイ草生産=八代と書かれていた記憶があり、車窓からイ草が多く栽培されているのを見て、数十年を経て思い出してしまいました。国産イ草と言えば八代です!

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熊本駅に近づいて来ても沿線の人達からの挨拶は続きます。人吉駅から出発して熊本駅まで、少なくとも100人の人達に見送られていたはずで、その人気ぶりに驚かされました。

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乗車時間2時間半と、長めの乗車で終点熊本駅に到着。お酒をお供に素晴らしい風景を眺めながらのSL乗車は最高でした。ビール1缶では足らず、人吉で土産に購入したお酒を、気分良く1本空けてしまった程です。

帰りの航空券の予約さえなければ、もう1泊したかったものの、「おとう、おとう」と慕ってくれる子供達の寝顔を見るために頑張ってカエル事に。

往路の「かわせみやませみ」も楽しく良かったですが、ディーゼル車より蒸気機関車の方が何か訴えるものが強く、沿線の住民の「お手振り」にも、それがよく現れていたのだと思います。今回は、SL人吉に乗ることができて良い記憶となりました。