こどもと行く羽田空港JAL工場見学

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正月明けにJALホームページ上のJAL工場見学の予約状況を偶然に覗いてみると、子供の小学校冬休み期間中にちょうど2席空いているのを発見!!

通常であれば妻の承認をまず得るところですが、直前キャンセルによる空席で早い者勝ちだと思い、迷わず予約ボタンを押しました。予約の空き状況を見たのが1月3日深夜、訪問日はその直後です。妻には羽田空港に、長男を半日連れ出すと事後説明。

この文章を書いている1月10日に空き状況を確認してみると、子供が参加可能な週末に予約がとれる日は予約可能な7月末まででゼロ! いくらトリップアドバイザーで「行ってよかった観光部門」で1位を獲得したとは言え過熱しすぎ。なので、今回の空席を偶然にも確保できたのは相当幸運なのかもしれないとも思いました。

これまでに、自分はJAL/ANAともに羽田空港の工場見学に訪れた経験がありますが、パイロット志望をたまに口にする長男は今回が初訪問で参加になります。長男はJALだけでなくANAやSKYMARKを含めて立派な航空会社の整備工場訪問経験は皆無です。

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航空教室開始前に展示エリアをぶらぶら

JALの展示スペースは実に素晴らしく、パイロットとしてシミュレーターに座ったり、客室乗務員としてJALの制服を着て記念撮影(大人も可)や、航空機を到着ゲートに誘導するマーシャラー等の疑似体験をできる旅客機の運行を支えている各種業務の展示だけではなく、歴代制服展示を含むJALのこれまでの歩みも見応えがあります。

特に、皇室の御搭乗のに際して実際に用いられた文物の特別展示は、この場以外では目にすることはないだろうと思われ、本当のVIPとはどのようものか垣間見えます。ご覧あそばされたであろう航路図も、丁重に仕立てられた大きな冊子となっており、日付入りで1フライト専用に準備されたもの。この航路図ひとつだけを見ても、特別な搭乗者だけにむけ特別に設えられものであると解りまます。

ファーストクラスはカプセルホテル+フォアグラ状態なのを持ち上げるのはどうかと斜めに見てしまう自分でも、これぞファーストクラスより雲の上インペリアルクラスだと納得せずにいられませんでした。

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内容に改善を求めたい航空教室

ここが飛行機が空を飛ぶ仕組みや、羽田空港の概要を教えて貰える場所「航空教室」の一室です。教室内の椅子の配列が3-4-3となっており旅客機の客室を模しているそうです。また、この教室の幅は実際の旅客機の客室幅と同じと教わり、おおっと納得してしまいました。

JALの航空教室は見せ方は(ANAの航空教室と比較すると)真面目すぎる印象でした。前回はパイロット退職の講師、今回は整備士退職の講師の担当でしたが、JALの航空教室のスライドとガイド役だけANA側と交換してをして貰えないものかと思うところ。

小さな子供が過半数な教室で、作用反作用やベルヌーイの定理はどうかと。JALとしても航空教室という名前に捕らわれすぎているのか、もっと伝えたいことがあるはずだと思います。

長男に「どうして飛行機は飛ぶのか知っているかい?」とおきまりの質問が飛んできたら、「お金がないと飛ばないから、お金」と答えろと入知恵しようかと考えてしまいました。

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整備工場ツアー開始&写真利用許可など

「つまらない(長男本人談)」航空教室を抜けて、お待ちかねの整備工場ガイドツアーの開始です。ちなみに、工場見学コースでは撮影が禁じられている項目がいくつかあります。

教室および展示エリア

  1. 皇室展示
  2. 航空教室のスクリーン
  3. 歴史展示エリアの接写写真

整備工場エリア

  1. 見学に参加されている人の顔が認識できるもの
  2. 格納庫1階フロアで撮影したもの
  3. JALが整備をしているJAL以外の航空機

ただし、整備工場1-2はJALお問い合わせ窓口で写真確認を経たものは商用以外であればインターネット(ブログやSNS)への投稿可。

ここに載せている写真はJALご担当者様に「お写真拝見いたしました。問題ございませんので、商用目的以外でご利用ください。」と許可を受けたものを載せています。

上の写真は開始後すぐに入る第一格納庫で長期の整備を旅客機が入っています。エンジンが取り外されているのは、JALのエンジン部門は成田空港にあるので、そちらで整備をする為に輸送のためと教わりました。なるほど。

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第二格納庫で大型旅客機が間近に

第一格納庫の南側にある第二格納庫には短期間の整備機が収まっているそうです。ここが今回の工場見学のハイライトで、第二格納庫は旅客機直下まで行くためにヘルメット装着が義務となっている場所です。格納庫の旅客機を間近に見上げながら、空港へ次々と着陸して来るのを望める非日常感が味わえる空間として人気が高いのは足を踏み入れればよく分かるはずです。

ただ、前回訪問時も思ったのですが、ベテラン操縦士や整備士を活用してガイドに当たらされるのであれば、それぞれの職業柄個性を生かした方が良いのではないかと感じました。

今回の担当はベテラン整備士に方でしたので、「この大きな飛行機を整備する道具は、どれぐらい大きいか知っているかい?」と実物の工具だして説明したり、作業前/作業後で工具が無くならない様に点呼を実演して、その背景説明をしたりと、長年現場で働いていた人から聞くからこそ説得力のある話しがあるだろうと心のなかでツッコミを入れたりしていました。

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第二格納庫の大きな扉レールまでがJAL管理地で、このレールより外へ見学者が出る事はまかりならないと釘を刺されていました。ここで恒例の着陸してくる機種当てゲームがガイドさんと子供達で開催されていました。

もしガイドが操縦士出身の方であれば、数珠繋ぎで降りてくる旅客機の着陸寸前の機首上げについて、機種事の違いを実機の着陸での説明と、ガイドたるベテラン操縦者が貴重席からどの様に見えていたかを話すのはどうか等を考えていました。

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この日撮った写真で一番お気に入り。旅客機をバックにしての決めポーズがCDジャケットに使えるかのように見えました。パイロット志望の長男が、もし本当に夢をかなえた時には、お祝いの会に是非とも此の写真を使いたいと思っています。

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アップで撮った写真。この写真を祖父母に後日LINEで送ったところ、「調布飛行場?、新島の海岸風呂にでも遊びに行くの?」と返答が。もはや、老眼で後方にあるボーイング777の大きさが見えていないのか、孫の変顔しか目に入っていないのか? 

そもそも、調布飛行場にジェット機乗り入れは認められていません。挑戦した人はいましたが、今日まで乗り入れは叶ってはおらず。

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今日のフライトを終え、飛行機を格納庫に無事収納。真面目にフライト後の点検をしようとするも面倒になり、器具はほったらかし。夕陽に映える自家用機を眺めながら、パイロット仲間と飲み物を片手にフライト談義をしたいものです、ボーイング777で・・。

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2時間のJAL工場見学を終えての感想

くだらない冗談を考えている間も、整備士の方達は作業を進めていました。移動式脚立を押しているだけなのですが、アメリカの匂いが薄っすらする素晴らしい光景に映りました。

普段旅客機に乗客として乗るときに目にするのは、発券カウンター、グランドスタッフ、客室乗務員、パイロットぐらいだと思います。しかし、その方々以外にも表舞台には登場してこない多くの職種の方々もおり、その全ての人々の支えの上で快適な空の旅が成り立っているのだと少しだけ再認識できた気になりました。

パイロット志望という長男の何かしらの刺激になれば良いと思い連れてきましたが、整理整頓され、且つ、ほぼ無臭な空間は、緑色ガソリンの世界でより身近に航空機に接したことのある長男には刺激不足だったようでした。プリフライトチェックは彼にとって、機体をコンコンと手で叩いてするものです。

JALの工場見学はうちの長男(7歳)にとっては、「見るだけ、お話しだけ、つまんないだけ」となってしまいましたが、参加していた他の子供達は結構楽しそうでした。自分の身体を使って体験する方が知的好奇心満足より100倍楽しい歳頃なので、少し背伸びした場所に(子供を口実に親の希望で)連れ出してしまったようです。

感想を求めると、飛んで来る機種当てクイズが面白かったと言っていました。加えて、「ぼくがパイロットになる時には最新型ボーイング787も飛んでないかもしれないんでしょ」となかなか鋭いコメントをしていました。

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<2017年1月12日追記>

2017年となり、最初に羽田空港を利用した時に見えたJALの整備格納庫です。第一ターミナルから滑走路34Rへ途中でした。