春秋航空日本IJ651(成田→関空)B737-800 着水時の脱出経路は後方使用不可?

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今月3回ある関西出張の2回目です。前回は往路JAL帰路スカイマークを利用して東京大阪間を移動しましたが、今回は往復ともに春秋航空日本です。LCCでも競争倍率の高い成田ー関空路線に春秋航空は2016年9月28日より参入しており、これまで旅行で2度予約を入れるも両方とも直前キャンセルした経緯があり、2度ある事は3度との言葉が脳裏にチラついていました。

1度目は10月の京都・時代祭りへの家族旅行、2度目は11月中旬の国立文楽劇場での勧進帳と自分にとって期待値の高いイベントばかりだったのが原因だったのか、今回の大阪行は期待値は地を這う様に低いのでか成田空港まで到着できました。

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IACT社のプッシュバックトラクターです。一度で良いのでこれに乗って旅客機を牽引してみたいと思っていますが願いが叶う日はなかなか来ず・・。小型のA320でも40トン、大型旅客機のB747になると180トンという塊を引き始める感触を体感したいと思っています。

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春秋航空の座席です。この便は春秋航空とスクエア・エニックス社のコラボ便「ロマンシング佐賀」のようでした。ヘッドレストカバーしか通常便との差が解らなかったのですが、機内BGMとかが変わっていたのでしょうか?

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最近、搭乗する便の安全のしおりを隅々まで読むのが楽しみにしています。今回の春秋航空日本の折り畳み式の安全のしおりで、疑問に思える場所を発見しました。地上での緊急脱出時には機体後方ドアからスライダーを使用して機体から離れるように描かれていますが、水上での緊急脱出時のイラストには後方ドアに使用禁止マークが何故か描かれているのが見えるでしょうか?

このイラストを見て色々と考え始めてしまいました。この日は天候が良かったので普段であれば富士山だ、和歌の浦だ、淡路島だと写真を撮っているところのはずが、搭乗中の時間の殆どをこのイラスト解釈に使用したほどです。記憶の限りでは他社は皆、後方脱出を許していたはずです。

機体設計時から、そもそも機体は着水すると後部より沈むようになっている?
他社は後部ドア使用可能にしているのであり得ない。

訂正:ボーイング737-800(国内線)は機種の構造上、着水時には後方ドア使用禁止となっているそうです。ですので、国内線でB738に乗るときには後方を避けるのも一案かもしれません。

春秋航空では着水寸前に後部のハッチを故意に開き、意図的に尾翼側から沈むような操作規定がある?
→浸水が早まるような状態を意図的に作り出すのは疑問。

旅客や搭載荷物の位置を調整して、春秋航空は重心を意図的に許容範囲内で後ろ側に設定している?
→着水時の大きな衝撃で乗客/荷物が動く(吹き飛ばされる)可能性もあり、不確定すぎる。

ハドソン川に着水したUSエアウェイズ1549便の機長が、尾翼側から着水したと言っていたから?
→機体後部を利用して、(翼の生み出す浮力を維持したまま)失速を避けつつ減速することにより着水時の衝撃を減らすことにより機体破損を最小限にする? 機体後部が水面接触時に破壊されると浸水が早くなってしまう。

なぜ、後方ドアを着水時には使用を禁じているのか? 解らない・・。

自分の頭だけで回答を見つけ出すのは不可能と判断してCAさんに質問してみたところ、「飛行機は着水時に後方から沈むから」でした。更に「何故、後方から沈み始めるのか理由は?」とも聞こうかと迷いましたが、解らないだろうと思い止めました。CAさんが後方から沈むと即答をしていたので、春秋航空ではその様に教育しているのだと推測はできました。

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バニラエアの安全のしおりです。着水時は後部ドアよりの脱出のイラストも見えます。

着水時を脳内シミュレーションで色々やってみて気になる事がありました。後方ドアの使用許可云々以前に、緊急着陸時の脱出ドア(前方、主翼上、後方)はいつ開けるべきなのかです。

イラストを見る限りでは想定として地上もしくは水上に着いた後だと読めるのですが、緊急着陸時(特に水上)の強い複数回の衝撃による機体破損・歪みによりドアが開かなくなる可能性があるように思えるので、接触前に保険として1枚は開けておくべきではないでしょうか? 東日本大震災の力ですらドアや窓が開かなくなった話しを見聞きします。それよりも大きく直接的な力がアルミやカーボンで出来た脆い機体を襲うはずですので、開かなくなる事はないのか心配になりました。

それとも操縦室の窓からの脱出ルートが、その保険としてされているのかもしれませんが、コクピットからの経路は着水時のイラストには描かれていません。着水は諸々の条件が考えられるので一概には言えないのでしょうが、それでも航空会社ごとの考えの一端が見えるように思えます。

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そんな、こんなを考えながら過ごしていると関空へ到着しました。下の写真2つはジェットスターと日本航空の安全のしおりを参照として置いています。両社とも後方ドアよりの緊急脱出はやはりOKとなっていました。

日本航空はボーイング767の安全のしおりで、着水時には主翼上の脱出ルートが記載されていません。全員フロートに乗って、沈んでいく機体から離れるようにと書かれているように読めます。水上に浮いている乗客は日本航空、ジェットスターは描かれておらず、上述の春秋航空日本、バニラの安全のしおりには共に海面に浮かぶ乗客が描かれています。特に春秋航空日本は主翼口より脱出した乗客には泳いで機体から後方に離れるようにと描かれています。

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<追記206年12月20日>

スカイマークに搭乗した時の安全のしおりです。春秋航空日本と同じボーイング737-800で、水上での緊急脱出時には春秋と同じく後方ドアが使用禁止となっていました。

<2017年1月12日追記>

JALのボーイング737-800に搭乗して、JALも着水時に後方ドア使用禁止と安全のしおりにありました。リース事業の知り合いに尋ねたところボーイング737-800は全機種後方ドア使用禁止になっているとの事でした。何故と言う理由は知らないと言っていました。