和庭美術館(HWAJEONG MUSEUM)訪問 ーソウルでチベット美術鑑賞

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もう15年越しの希望を叶える機会が訪れました。ソウルの北側・平倉洞にある和庭(ファジョン)美術館(http://www.hjmuseum.org/eng_museum/main.asp)を訪問することができたのです。韓光鎬氏のコレクションで、日本での展覧会”タンカの世界展”でその存在を初めて知り、是非とも訪れてみたいと思い続けていました。

ここが所蔵するチベット仏画(タンカ)のコレクションは世界でも有数の規模で、自分が好きな13-14世紀頃のタンカも多数あるらしいと聞いていましたので、今回の出張の帰国日に寄り道をしてみました。

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本来であれば五体投地をしながら尋ねたいのですが、バスで向かうことに。地下鉄景福宮の出口(たしか3番出口)を地上にあがり、真っすぐ100メートル程歩きます。

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バスの停留所が現れるので1020番のバスが来るのを待ちました。宿泊していたホテルのコンシェルジェに相談したところ、ロッテアパートと言えと教わり(その時は韓国語でそのフレーズを覚えた)、運転手に言うと首を縦に振ったのでバスに乗り込みました。

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ゴルフ練習場の前が降りるバス停です。アナウンスでファジョンなんとかと言っていたので、ここだと思い降りてみました。バスにこのまま乗り続けるとソウルでも指折りの高級住宅街に向かうそうです。そこを見学するツアーもあるとか・・。

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バス亭の名前もHwajeong Museum)と書いてあったので一安心。はやる気持ちが抑えられません。今回の訪韓はこちらがメインイベントで、仕事はソウル訪問の理由付けにすぎないと断言しても良いくらいです。

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くるっと見回すとありました。それらしき建物が・・。美術館の正面入り口が解らずウロウロしていると、年配の警備員の方にこちらだと従業員口から手を引いて連れて頂くことに。韓国では日本語を解する方が多く助かります。

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ついに、ついに念願の地に到着。受付で手紙を手渡し&撮影許可を頂きました。受付にはもちろん、田中公明先生編集のチベット仏教絵画集成、大型版全7冊が置かれていました。

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チベット密教をもたらしたパドマサンバヴァの像の後ろに展示されていた仏画一揃えは、是非ともお持ち帰りしたいと強く思わされました。

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このコの字型のメイン展示室の隣の大広間にもタンカが多数展示されています。

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この僧侶の描写のように実に緻密書き込まれたモノもあり、輪郭線の筆づかいを頭の中でなぞるだけでもカナリ興奮させられました。展示されているのは1,000を超えるコレクションのほんの一握りで、本当に秀逸を極めるものや稀少なものは別の場所に保管されているようでした。それでも長く焦がれていた場所に訪れることができ満足でした。

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建物から出て、初めて入り口に達しました。2時間程の滞在中に自分以外の訪問者はいなかったような気がします。これがもっとソウル中心部にあれば、パリのギメ博物館やニューヨークのルービンのように入場者も増え、企画展も定期的にしてくれるのではないかと思うと、実に勿体なく思えてしかたがありません。

日本もチベット仏画関連の展示会は少なくなり、今年3月に十方寺でマナリのンガワン・ドルジェ師のタンカが”タンカと写真でみるチベット”展示された見たのが最後・。

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なぜかタクシーで帰るのは気がひけて、降りたバス停の反対側にあるバス亭から帰り、金浦空港へ向かいました。